作品説明
リサ・ラーソンが1955年にグスタフスベリでデザインし、1956年から1978年まで製造された小さな動物園(Lilla Zoo)シリーズの、座った猫(Sittande Katt)です。リサ・ラーソンが陶芸家としてデビューした当時の初期作にあたります。
リサ・ラーソンは1954年に23歳でグスタフスベリに入社しました。前年の学生時代にコンペへ出したしっぽがピンと立った小さなネコがスティグ・リンドベリの目に留まり、それがのちに「小さな動物園(Lilla Zoo)」として発売されます。シリーズは座った猫・立った猫・伏せた猫の三態に、ダックスフント(Tax)、狐(Räv)、馬(Häst)、バイソン(Bison)を加えた七点で構成されます。その新奇性から当時大流行となり、ヒットを受けて動物たちのサイズを大きくした「大きな動物園(Stora Zoo)」が1958年に登場しました。
本作はシャモットを含んだ粗い陶土を、そのまま素地として見せています。釉が差されているのは平たい顔と、背から尾にかけて走るジグザグの縞だけ。土の粒が指に触れるざらついた肌と、釉のたまった縞のしっとりとした光沢が、一体のなかで対比をつくります。胴は上へ向かって細くすぼまり、その頂に扁平な顔が乗る——猫を写生した造形ではなく、猫という主題を最小の形に還元した造形です。正面には爪の線が入った前足がそろい、底部は中空になっています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Lilla Zoo / 小さな動物園
・作品名:Sittande Katt / 座った猫
・年代:1956〜1978年
・素材:シャモット陶土の炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:幅7cm 奥行き5.5cm 高さ12cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、絵付けの摩耗はなく、制作当時の姿をそのまま留めた完品です。右足の上に見られるのは製造時に生じた釉薬面のズレとなります。
リサ・ラーソンが1955年にグスタフスベリでデザインし、1956年から1978年まで製造された小さな動物園(Lilla Zoo)シリーズの、座った猫(Sittande Katt)です。リサ・ラーソンが陶芸家としてデビューした当時の初期作にあたります。
リサ・ラーソンは1954年に23歳でグスタフスベリに入社しました。前年の学生時代にコンペへ出したしっぽがピンと立った小さなネコがスティグ・リンドベリの目に留まり、それがのちに「小さな動物園(Lilla Zoo)」として発売されます。シリーズは座った猫・立った猫・伏せた猫の三態に、ダックスフント(Tax)、狐(Räv)、馬(Häst)、バイソン(Bison)を加えた七点で構成されます。その新奇性から当時大流行となり、ヒットを受けて動物たちのサイズを大きくした「大きな動物園(Stora Zoo)」が1958年に登場しました。
本作はシャモットを含んだ粗い陶土を、そのまま素地として見せています。釉が差されているのは平たい顔と、背から尾にかけて走るジグザグの縞だけ。土の粒が指に触れるざらついた肌と、釉のたまった縞のしっとりとした光沢が、一体のなかで対比をつくります。胴は上へ向かって細くすぼまり、その頂に扁平な顔が乗る——猫を写生した造形ではなく、猫という主題を最小の形に還元した造形です。正面には爪の線が入った前足がそろい、底部は中空になっています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Lilla Zoo / 小さな動物園
・作品名:Sittande Katt / 座った猫
・年代:1956〜1978年
・素材:シャモット陶土の炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:幅7cm 奥行き5.5cm 高さ12cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、絵付けの摩耗はなく、制作当時の姿をそのまま留めた完品です。右足の上に見られるのは製造時に生じた釉薬面のズレとなります。