作品説明
リサ・ラーソンが1964年にグスタフスベリでデザインし、1965年から1971年まで製造された鳥のシリーズ、フォーグラー(Fåglar)です。フォーグラーはスウェーデン語で「鳥たち」。ふっくらとした滴形の胴に小さなくちばしだけを突き出した、削ぎ落とした造形が知られています。フォーグラーには大小二つの型があり、多く出回るのは長さ10cm前後の小さいほう。本作はひと回り大きい大型のモデルで、両手で包むほどの量感があります。
胴は深い青の釉で覆われ、見る角度によってマットにも艶にも転じる濃淡をもっています。胴の中ほどには素地の色を残した大きな円を置き、その中心を黄土色に染め、後方へ向けて羽根の筋を放射させています。頭にはごく小さな目がひとつ。青・素地・黄土のわずか三色と、細い線の集まりだけで鳥の全身を成立させています。炻器(ストーンウェア)ならではの重みが手に残り、大きさとあいまって置いたときの存在感が強い作品です。
動物彫刻の名手として知られるリサ・ラーソンは、猫や犬と並んで鳥を繰り返し主題にしました。フォーグラーには白地に彩色を施した作例が多く、本作のように青一色でまとめたものは落ち着いた表情をしています。底部には「LISA L.」「GUSTAVSBERG」の刻印があり、グスタフスベリ工場時代(1954〜1980年)に作られたヴィンテージのオリジナル品であることを示しています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Fåglar / フォーグラー
・作品名:Fågel / 鳥
・デザイン年:1964年
・年代:1965〜1971年
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:横幅14cm 奥行き8cm 高さ8cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、釉薬の剥がれはなく、製造時のコンディションをそのまま留めた完品です。
リサ・ラーソンが1964年にグスタフスベリでデザインし、1965年から1971年まで製造された鳥のシリーズ、フォーグラー(Fåglar)です。フォーグラーはスウェーデン語で「鳥たち」。ふっくらとした滴形の胴に小さなくちばしだけを突き出した、削ぎ落とした造形が知られています。フォーグラーには大小二つの型があり、多く出回るのは長さ10cm前後の小さいほう。本作はひと回り大きい大型のモデルで、両手で包むほどの量感があります。
胴は深い青の釉で覆われ、見る角度によってマットにも艶にも転じる濃淡をもっています。胴の中ほどには素地の色を残した大きな円を置き、その中心を黄土色に染め、後方へ向けて羽根の筋を放射させています。頭にはごく小さな目がひとつ。青・素地・黄土のわずか三色と、細い線の集まりだけで鳥の全身を成立させています。炻器(ストーンウェア)ならではの重みが手に残り、大きさとあいまって置いたときの存在感が強い作品です。
動物彫刻の名手として知られるリサ・ラーソンは、猫や犬と並んで鳥を繰り返し主題にしました。フォーグラーには白地に彩色を施した作例が多く、本作のように青一色でまとめたものは落ち着いた表情をしています。底部には「LISA L.」「GUSTAVSBERG」の刻印があり、グスタフスベリ工場時代(1954〜1980年)に作られたヴィンテージのオリジナル品であることを示しています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Fåglar / フォーグラー
・作品名:Fågel / 鳥
・デザイン年:1964年
・年代:1965〜1971年
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:横幅14cm 奥行き8cm 高さ8cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、釉薬の剥がれはなく、製造時のコンディションをそのまま留めた完品です。