作品説明
リサ・ラーソンがグスタフスベリで手がけた大きな動物園(Stora Zoo)シリーズの、カバ(Flodhäst)です。カバには大小二つの型があり、本作は大型のモデルです。
1953年の学生コンペに出したしっぽの立った小さなネコがスティグ・リンドベリの目に留まり、リサ・ラーソンは1954年に23歳でグスタフスベリに入社しました。そこから生まれた「小さな動物園(Lilla Zoo)」は当時大流行し、そのヒットを受けて動物たちのサイズを大きくした「大きな動物園(Stora Zoo)」が1958年に発売されます。
本作の主役は、背一面を覆う黒の市松模様です。オリーブグリーンの釉を地に、菱形を規則正しく並べて胴の丸みに沿わせています。カバという巨獣を、写実ではなく幾何学の反復で表す——リサ・ラーソンが動物を造形するときの手つきがもっとも鮮やかに出た一点といえます。鼻先には皺が数本走り、目は小さな窪みだけ。装飾を背中に集中させたぶん、頭部は静かで、四肢は短い円柱にとどめられています。艶のある釉が厚くたまり、炻器の重みとあわせて、置いたときに空間の主役になれる存在感があります。
胴の側面には、グスタフスベリの青いオリジナルシール「DESIGN LISA LARSSON」が残っています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Stora Zoo / 大きな動物園
・作品名:Flodhäst / カバ
・年代:1958年〜(大きな動物園シリーズ発売年)
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:横幅23cm 奥行き10cm 高さ9cm
コンディション:割れ、欠け、貫入はなく、オリジナルの艶をそのまま留めた完品です。オリジナルシールも残っています。足元に釉薬のかかっていない箇所が見られますが、これは製造時の特徴です。
リサ・ラーソンがグスタフスベリで手がけた大きな動物園(Stora Zoo)シリーズの、カバ(Flodhäst)です。カバには大小二つの型があり、本作は大型のモデルです。
1953年の学生コンペに出したしっぽの立った小さなネコがスティグ・リンドベリの目に留まり、リサ・ラーソンは1954年に23歳でグスタフスベリに入社しました。そこから生まれた「小さな動物園(Lilla Zoo)」は当時大流行し、そのヒットを受けて動物たちのサイズを大きくした「大きな動物園(Stora Zoo)」が1958年に発売されます。
本作の主役は、背一面を覆う黒の市松模様です。オリーブグリーンの釉を地に、菱形を規則正しく並べて胴の丸みに沿わせています。カバという巨獣を、写実ではなく幾何学の反復で表す——リサ・ラーソンが動物を造形するときの手つきがもっとも鮮やかに出た一点といえます。鼻先には皺が数本走り、目は小さな窪みだけ。装飾を背中に集中させたぶん、頭部は静かで、四肢は短い円柱にとどめられています。艶のある釉が厚くたまり、炻器の重みとあわせて、置いたときに空間の主役になれる存在感があります。
胴の側面には、グスタフスベリの青いオリジナルシール「DESIGN LISA LARSSON」が残っています。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事が生む一点ごとの表情が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Stora Zoo / 大きな動物園
・作品名:Flodhäst / カバ
・年代:1958年〜(大きな動物園シリーズ発売年)
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:横幅23cm 奥行き10cm 高さ9cm
コンディション:割れ、欠け、貫入はなく、オリジナルの艶をそのまま留めた完品です。オリジナルシールも残っています。足元に釉薬のかかっていない箇所が見られますが、これは製造時の特徴です。