ヤドリギの木の下で、
トナカイが、ゆっくりと足を折りました。
枝が屋根になったその場所には、
やわらかな雪が積もっています。
トムテは、その隣に腰を下ろしました。
手袋の手を膝に置いて、
少しだけ休むつもりでした。
けれど、温かな体に背中を預けると、
まぶたは、すぐに重くなっていきました。
トナカイが首を曲げ、
帽子の上に、そっと鼻先をのせます。
トムテは小さく身じろぎして、
そのぬくもりに、もう少し近づきました。
昨夜、誰かが眠るまで座っていたトムテも、
今は、安心して眠っています。
枝先では、白いヤドリギの実が揺れていました。
坂の上の家では、
あの人が、朝のカーテンを開けたころでしょう。
窓辺には、小さな枝がひとつ。
木の下には、寄り添うふたり。
街が目を覚ますなかで、
トムテの長い夜が、静かに終わりました。
おやすみ、トムテ。
今度は、きみが眠る番です。
——おしまい。
*最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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