トムテとヤドリギの夜|最終話 おやすみ、トムテ

トムテとヤドリギの夜|最終話 おやすみ、トムテ

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ヤドリギの木の下で、 トナカイが、ゆっくりと足を折りました。 枝が屋根になったその場所には、 やわらかな雪が積もっています。 トムテは、その隣に腰を下ろしました。 手袋の手を膝に置いて、 少しだけ休むつもりでした。 けれど、温かな体に背中を預けると、 まぶたは、すぐに重くなっていきました。 トナカイが首を曲げ、 帽子の上に、そっと鼻先をのせます。 トムテは小さく身じろぎして、 そのぬくもりに、もう少し近づきました。 昨夜、誰かが眠るまで座っていたトムテも、 今は、安心して眠っています。 枝先では、白いヤドリギの実が揺れていました。 坂の上の家では、 あの人が、朝のカーテンを開けたころでしょう。 窓辺には、小さな枝がひとつ。 木の下には、寄り添うふたり。 街が目を覚ますなかで、 トムテの長い夜が、静かに終わりました。 おやすみ、トムテ。 今度は、きみが眠る番です。 ——おしまい。 *最後までお読みいただき、ありがとうございました。 この物語の景色を、ラッピングペーパーやカード、タグとして楽しめる紙ものセット「トムテとヤドリギの夜」を販売しています。 作品一覧から、ぜひご覧ください。 https://minne.com/items/46582087

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