トムテとヤドリギの夜|第4話 窓辺に残ったもの

トムテとヤドリギの夜|第4話 窓辺に残ったもの

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朝の光が、カーテンの隙間から差し込んでいました。 目を覚ましたその人は、 しばらく、布団の中でぼんやりしていました。 昨夜は、いつの間に眠ったのでしょう。 思っていたより、よく眠れたようでした。 お湯を沸かして、温かな飲み物をいれ、 窓辺にカップを置こうとした、そのとき。 小さなヤドリギの枝が、目に入りました。 白い実に、くすんだ赤のリボン。 昨日までは、なかったはずです。 そっと指で触れると、 大切な人の顔が浮かびました。 寒い日に、温かなカップを渡してくれた手。 帰り際に、もう一度振り返ってくれた顔。 昨夜はさみしくてたまらなかった思い出が、 今朝は、少し違って感じられました。 その人はヤドリギをカップのそばに置き、 両手で、ぬくもりを包みました。 窓の外には、小さな足跡が続いています。 坂を下った先で、雪にまぎれて見えなくなっていました。 誰が来たのかは、わかりません。 けれど昨夜、 誰かがそばにいてくれたような気がしました。 ——第5話へつづく。 https://minne.com/@komorebi-dp/letters/136625 この物語から出来た作品はこちら https://minne.com/items/46582087

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