トムテとヤドリギの夜|第3話 眠るまで、そばに

トムテとヤドリギの夜|第3話 眠るまで、そばに

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布団に入っても、 その人は、しばらく目を開けていました。 思い出すのは、大切な人のこと。 一緒に歩いた冬の道。 何でもない話で笑った時間。 もう一度、聞きたくなる声。 トムテは、ベッドのそばの小さな椅子に腰かけました。 帽子の先を膝にのせて、 ただ、静かに座っています。 その人には、トムテの姿は見えません。 けれど、肩に入っていた力が、 少しずつ抜けていきました。 布団を引き寄せると、 足先まで、ゆっくりぬくもりが広がります。 さみしさは、まだ胸にありました。 それでも今は、目を閉じられそうでした。 やがて、部屋に寝息が聞こえ始めます。 トムテは、もう少しだけ待ちました。 眠った顔が、やわらぐまで。 それから椅子を下りると、 ポケットのヤドリギを、そっと取り出しました。 ——第4話へつづく。 https://minne.com/@komorebi-dp/letters/136622 この物語から出来た作品はこちら https://minne.com/items/46582087

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