トムテとヤドリギの夜|第2話 眠れない窓辺

トムテとヤドリギの夜|第2話 眠れない窓辺

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その家の窓には、まだ灯りがともっていました。 ひとりの人がベッドの端に腰かけて、 膝の上で両手を重ねています。 もう眠る時間なのに、 今夜は、布団に入る気になれないようでした。 窓の外では、雪が静かに降っています。 向こうの家から笑い声が聞こえるたび、 その人は、少しだけ顔を上げました。 トムテは足元の雪を払うと、 トナカイを見上げました。 トナカイは、そっと鼻を近づけます。 トムテがその鼻先に触れると、 白い息が、ふたりの間にふわりと広がりました。 「少し、待っていてね」 扉をたたく音も、 誰かを呼ぶ声も、しませんでした。 ただ、窓のそばを通り抜けた風が、 そこで静かにやんだようでした。 ——第3話へつづく。 https://minne.com/@komorebi-dp/letters/136621 この物語から出来た作品はこちら https://minne.com/items/46582087

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