子どもから見る時計の話

子どもから見る時計の話

世の中には素敵な時計がたくさんありますよね。個人的には数字すらないシンプルなものが大好きです。 子どもが時計を理解できるようになる年頃はそれはそれは大きな個人差があります。 2歳くらいで何となく読める子も居れば、小学校で習っても苦労する子も居ます。 数字の理解は個々の興味関心に大きく左右されるために、子どもによって得手不得手があるわけです。 60進数、12進数という特殊さが理解しにくい原因ともかんがえられます。 保育園ではひとクラス30名近い子どもが居ます。それはそれは個性豊かです。 理解度も興味関心も違う子どもの多くに対応するには、それなりに理解しやすい道具でなければ理解できず、既存の時計では予定や日課が子どもたちに伝わっていないと感じていました。 時間理解に関しては発達支援でも利用される「タイムタイマー」が最強だと思っています。個別にしか対応できない点でクラスの数名しかカバー出来ませんので、やはり他に理解しやすい時計が必要だったわけです。 既存の掛け時計の理解しにくい原因は ・時間帯によっては反射で見えていない ・数字の興味が薄い子は全く気にしていない ・次の活動の時間を覚えられない 点だと感じていました。 長針と枠に丸シールをつけて対応していた保育士も居ましたが、担当保育室の時計はガラスがあり、しかも高い位置に掛けていたのでそもそも届かない。 本当に園の方針によりけりですが、基本は年度終了時に原状復帰がルールですのでもともとの設備には手を加えることを許してもらえないことが多いです。 作るしかないでしょう。 と作ったのが写真の時計です。 一年使ってみて ・短針の表示は使わなかった ・マグネットは大きいほうが良い などの反省点を踏まえて https://minne.com/items/37818535 を作りました。 マグネットで表示すると切り替え時間がひと目でわかるため、数字が苦手な子も意識する姿が増えました。なにより「〇〇になったら片付けだよね!」とドヤ顔の子どもを褒めることが出来ます。クラス全体に理解する子が増えれば、苦労している子を支援することが出来ます。生活がスムーズになるわけです。 保育室においては大きな力になるはず!と考えていますので、ぜひみてみてください!

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