こんにちは。フルーツとアニマルがミックスした『フルーツアニマル』など、面白くてかわいいオリジナルキャラクターを制作してます、satoayaです。
ハンドメイド制作の傍ら、物語を書いています。会話の前に名前が入る台本形式で書いているため、読みづらさもあるかもしれませんが、良ければお楽しみください。
小説 『フルーツアニマルのお菓子パーティー』
<ブルーベリークマの本屋②>
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入り込んだ本の中で、くぅちゃんを探し、ストーリーが終わると戻って次の本の中へ入る。それを数回繰り返したところで床に座り込んだのは、私だけではない。三人とも、疲労が顔に出まくっていた。
イチゴネコちゃんは、まどろっこしい言葉で、本の中で散々な目に遭ったことを漏らす。
イチゴネコ
「緑の帽子を被った少年が、飛び回って光る人の粉と間違えて、砂をかけるおばあさんの砂を掛けちゃうから、空を飛べず、足が一本の雨の日に役立つ物にされちゃうし……」
ピーターパンに、妖精の粉と妖怪砂かけ老婆の砂を、間違えて振りかけられた私たちは、空を飛べず、傘お化けになったという回想。
イチゴネコ
「丸い食べ物をくれる代わりに、角と牙のある悪者を退治する手伝いをしていたら、桃の少年に斬られそうになるし……」
桃太郎の鬼退治の手伝いをしたら、鬼と間違えられ、刀で斬られそうになったという回想。イチゴネコちゃんの苺の耳が、角に見えたらしい。近くにいた、私とブルーベリークマちゃんも被害者。
イチゴネコ
「ピョンピョン跳ねる動物と、カチカチのドームをしょっている動物が競争していて、審判をお願いされたからゴールで待っていたのに、手前で寝たピョンピョン跳ねる動物に、何で起こしてくれなかったんだと、めちゃくちゃ怒られたし……」
うさぎと亀の競争で、審判をお願いされて引き受けたら、ゴールの手前で居眠りをしたうさぎに、私たちが起こさなかったせいで負けたと、怒られたという回想。
ブルーベリークマ
「それより、どの本の中にも、くぅちゃんが居ないなんて……」
ブルーベリークマちゃんの顔色が、ますます青くなっている気がする。
苺香
「とにかく、次の本に行こう。次は……」
手に取ったのは、ピノキオの物語の本。
イチゴネコ
「これさぁ、何かに食べられちゃったりしない? 確か、最後の方で……」
ペラペラとページをめくる、イチゴネコちゃん。物語の終盤で、くじらに食べられてしまったピノキオとおじいさんの場面が書かれていた。
イチゴネコ
「ほら! やっぱり! 木で出来た人形と、それを作ったおじいさん、それに、ある日の森の中で出会い、イヤリングを拾ってくれた動物の子どもが、くじらのお腹の中に……って……」
私たち三人は、顔を見合わせた。
苺香・イチゴネコ・ブルーベリークマ
「「見つけた!」」
本の中に入らなくても、くぅちゃんを探せたという事実は、一旦考えないようにし、そのページをめがけて、再び本の中へと飛び込んだ。
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ブルーベリークマ
「くぅちゃん!」
くぅちゃん
「あ……、ブルーベリークマちゃん……」
勝手にブローチを取ってしまったことに対し、罪悪感があるのか、くぅちゃんはモジモジと下を向いてしまう。
ブルーベリークマ
「会えて良かったわ!」
不安そうな表情のくぅちゃんを、ブルーベリークマちゃんは優しく抱きしめた。くぅちゃんが無事だったことに、心から安堵しているのだろう。
ブルーベリークマ
「怖かったんじゃない? 一人で、クジラのお腹の中にいたなんて……」
くぅちゃん
「うん……、怖かった……」
くうちゃんは、耐えていたであろう涙をポロポロとこぼす。罪悪感を感じながらも、ブルーベリークマちゃんの姿を見て、彼女も安心したに違いない。
ピノキオ
「ったく。心配かけさせるなんて、悪い子どもになっちまうぞ」
そんなことを言ってきたピノキオも、おじいさんを困らせていた人物だったと思うが……。
おじいさん
「大人に心配を掛けさせない子どもなんか、いないよ。心から心配できるのは、親の特権だ」
おじいさんはそう言って、にっこり笑う。
おじいさん
「心配かけさせても良い。ちゃんと反省をし、成長していけば良いんだよ」
苺香
「くじらに食べられる所までいった人が、言うの? それ……」
おじいさん
「まぁ、再会できたからな。どんなに心配かけさせられても、子どもが元気で無事なら、親は良かったと思うもんだ」
寛大なおじいさんだが、問題はくじらのお腹の中だということ。
イチゴネコ
「どうやって、出るんだっけ?」
苺香
「確か、火を焚いてだった気がするけど……」
ピノキオ
「マッチも、何もないぞ?」
イチゴネコ
「え゛? 何で?」
ピノキオ
「忘れた」
イチゴネコ
「物語の中で忘れ物をする登場人物がいる!?」
苺香
「そもそも、そんな設定あり!?」
忘れちゃったものは仕方がないだろうと開き直るピノキオの顔を、じっと見つめるイチゴネコちゃん。
イチゴネコ
「その、目と口の間にある顔の部位は、伸びたよね? 確か……」
ピノキオ
「は? 目と口の間にある部位……?」
苺香
「鼻のこと」
ピノキオ
「あー、まぁ、嘘をつけば……」
イチゴネコ
「それ、伸ばしてさぁ、クジラの喉を、くすぐれば良いんじゃないの?」
確かに、ムズムズして、口を開けてくれそうだ。
~☆~ 続く ~☆~
次話
https://minne.com/@satoayamama/letters/129823
他にも、ファンタジックな物語を書いています。プロフィールからリンク集を経由し、小説を載せているサイト(note・プリ小説など)に繋がりますので、良ければ覗いて見てください。
☆物語の中に登場したアイテムの作品☆
『イチゴネコ』『ブルーベリークマ』
https://minne.com/items/36576417