こんにちは。フルーツとアニマルがミックスした『フルーツアニマル』など、面白くてかわいいオリジナルキャラクターを制作してます、satoayaです。
ハンドメイド制作の傍ら、物語を書いています。会話の前に名前が入る台本形式で書いているため、読みづらさもあるかもしれませんが、良ければお楽しみください。
小説 『フルーツアニマルのお菓子パーティー』
<ブルーベリークマの本屋①>
苺の形をした可愛い建物は、イチゴネコちゃんのお店兼自宅。中には、とってもキュートな洋菓子が、たくさん並んでいた。
苺香
「イチゴネコちゃんって、パティシエだったんだ」
イチゴネコ
「うん! 今、スペシャルな新作を作ってるんだぁ! お菓子パーティーで出すから、楽しみにしててね!」
お店に並んでいるお菓子は、どれも可愛くて美味しそう。スペシャルな新作も、きっと、とってもキュートなお菓子に違いない。
イチゴネコ
「さてと、みんなに渡す招待状は鞄に入れたし、忘れ物はないはず! 行こう!」
招待状の束を鞄に詰めたイチゴネコちゃんと共に、苺の形の家を出た。
🍓
苺香
「ブルーベリーの建物の中に……」
イチゴネコ
「紙を束ねた四角い物が、いっぱいあるよねー!」
確かに、紙を束ねた四角い物であっているが……。
ブルーベリークマ
「イチゴネコちゃんったら。本って言ってくれれば良いのに……」
ニコニコと笑顔で迎えてくれたのは、ブルーベリーのクマの女の子。ブルーベリーの建物の中は、本屋になっていた。
イチゴネコ
「素敵な本屋さんで、丸くて青くて粒々の美味しいフルーツ、食べたくなっちゃった」
本屋さんで食事をしたくなるなど、イチゴネコちゃんの胃袋は、謎が大き過ぎる。それにしても、まどろっこしい言い方をするのは、何故なのか……。ラフランスキリン君とは、普通に話をしていたのに……。
ブルーベリークマ
「ブルーベリーね」
にこやかに返す、ブルーベリークマちゃん。彼女と、このような言葉遊びをすることが、イチゴネコちゃんにとって、お決まりらしい。ブルーベリークマちゃんも、楽しんでいる様子。
ブルーベリークマ
「ちょうど、遊びに来ている子熊のくぅちゃんが好きなブルーベリータルトを、用意していたところなの。みんなで食べましょう。持ってくるから、二人はくぅちゃんを呼んでおいてくれるかしら? どこかで、本を読んでいると思うから……」
ブルーベリークマちゃんが、タルトを用意してくれている間、遊びにきているという子熊を探すことになった。
~
苺香
「くぅちゃ~ん、どこにいるの?」
イチゴネコ
「一緒にタルト、食べよう!」
イチゴネコちゃんと二人で呼びかけてみるが、どこからも返事が聞こえない。くぅちゃんを探して、店内を歩き回っていると、開かれた本が積みあがっている所があった。
イチゴネコ
「ここで、読んでいたのかなぁ~?」
苺香
「多分……」
けれど、辺りを見渡しても、くぅちゃんらしき子熊の姿はない。
イチゴネコ
「あーっ!」
突然、大声をあげるイチゴネコちゃん。心臓が破れるかと思うほど驚いた私は、イチゴネコちゃんの方へ視線を戻した。
イチゴネコ
「もしかしたら、紙を束ねた四角い物の中に、入っちゃってるのかも!」
苺香
「え? 本の中にって……?」
普段ならば、現実的ではないと断言できるが、ここはフルーツアニマルの住む世界。本の中に入ることも、可能なのかもしれない。
夢物語のような非現実的なことも、可能性として受け入れようとしていると、ブルーベリークマちゃんが駆け込んできた。
ブルーベリークマ
「大きな声がしたけど、どうしたの!?」
イチゴネコ
「紙を束ねた四角い物の中に、ある日の森で出会い、イヤリングを拾ってくれた動物の子どもが、迷い込んでいるかもしれないの!」
緊急事態の時は、普通の言い方をして欲しいが……。
ブルーベリークマ
「それって、くぅちゃんが、本の中に入っちゃったってこと?」
イチゴネコ
「そう! これ、見て!」
本が重なっている所の隅に、本マグロらしき魚のブローチが数個、落ちていた。慌てて拾い集めたブルーベリークマちゃんは、ブローチの数が一つ足りないと、顔を青ざめさせる。
苺香
「そのブローチをつけると、本の中に入り込めるってこと?」
ブルーベリークマ
「えぇ、そうよ。本の中の世界を楽しんでもらうために、研究者のフルーツアニマルに作ってもらったの。でも、小さい子が一人で迷い込んでしまうなんて……」
手の届かない所に保管しておいたはずが、くぅちゃんは椅子の上に乗ってまで、それを取ってしまったようだ。以前、両親と共に本の中で遊んだことが、余程楽しかったのだろう。
だが、幼い子一人ででは、危険もある。物語によっては、危ない場面もあるのだ。更に、積みあがった本。どの本に入り込んでいるのか、探すのも時間が掛かるだろう。
イチゴネコ
「私たちも、海で泳ぐ物の形をつけて、紙を束ねた四角い物の中に入って、ある日の……」
苺香
「ブローチをつけて、本の中に入って、くぅちゃんを探そう!」
イチゴネコちゃんの言葉を遮ってしまったけど、緊急事態なんだから、仕方がない。ブローチをつけ、本の中へ飛び込んだ。
~☆~ 続く ~☆~
次話
https://minne.com/@satoayamama/letters/129439
他にも、ファンタジックな物語を書いています。プロフィールからリンク集を経由し、小説を載せているサイト(note・プリ小説など)に繋がりますので、良ければ覗いて見てください。
☆物語の中に登場したアイテムの作品☆
『イチゴネコ』『ブルーベリークマ』
https://minne.com/items/36576417