こんにちは。フルーツとアニマルがミックスした『フルーツアニマル』など、面白くてかわいいオリジナルキャラクターを制作してます、satoayaです。
ハンドメイド制作の傍ら、物語を書いています。会話形式で書いているため、読みづらさもあるかもしれませんが、良ければお楽しみください。
小説 『フルーツアニマルのお菓子パーティー』
<お菓子パーティーへの招待状②>
やがて汽車は、とある星に降り立つ。
苺香 「……かわいい……」
目に入った光景に、感心の言葉を漏らさずにはいられなかった。
フルーツモチーフの建物が並び、観覧車やメリーゴーランドといった遊園地的な要素も兼ね揃える。まるで夢のテーマパークに来たかのよう……。360度どこを見渡しても、可愛いが溢れた町だ。
イチゴネコ 「メロンパンダ君の所に行くから、付いて来て」
苺香 「って、私のテスト勉強は!?」
イチゴネコ 「ギリギリじゃないし、のんびりしとけば良いじゃん」
構わず歩き出す苺の猫ちゃん。付いて行かずに立ち停まっていれば、顔をこちらに向けてきた。
イチゴネコ 「あ、言い忘れたけど、この町は怖いお化けが出るから。迷子にならない方が良いよ?」
見ず知らずの場所で、お化けにまで襲われたら、たまったもんじゃない。仕方なく、苺の猫ちゃんについて行く。
🍓
苺香 「何で、わけの分からない場所なのに、こんなにかわいい物が多いの!?」
メロンの形をしたパン屋も、メルヘンな可愛さを醸し出してくる。
メロンパンダ 「この子が、苺香ちゃん?」
イチゴネコ 「そうだよ」
メロンのパンダに、そう答える苺の猫ちゃんだが……。
苺香 「そういえば、何で私の名前を知ってるの?」
メロンパンダ 「……覚えてないみたいだね……。イチゴネコちゃんのこと……」
メロンのパンダの言葉に、少し寂しそうな顔をする苺の猫ちゃん。
苺香 「いや、夢で会ったのは、ちゃんと覚えてるよ?」
イチゴネコ 「今は、それを覚えてくれているなら……」
仕方がないというような表情を見せる苺の猫ちゃんだが、私は以前、彼女に会ったのだろうか……。
苺香 「……ないな」
こんな不思議な猫ちゃんに会ったのなら、いくら何でも忘れない。
苺香 「それより、私をここに誘拐した理由は?」
メロンパンダ 「誘拐!?」
イチゴネコ 「連れて来ただけだけど?」
苺香 「行くって、一言も言ってなければ、誘拐と言うんです!」
メロンパンダ 「なんか……、印象悪いみたいだよ? 僕たち……」
イチゴネコ 「まぁ、いきなり連れて来ちゃったからね! でも、安心して! 悪いようにしないから。ただ、お菓子パーティーに参加して欲しかっただけなの」
苺香 「お菓子パーティー?」
イチゴネコ 「そう! この町に住むフルーツアニマルのみんなで、盛大にやるつもりなんだぁ! ちなみに、私が主催者で大忙し。猫の手を借りたくても、猫は私だけ……ってことで、人の手を借りようって思いついちゃった」
今、さらりと、とてつもない暴露をされた気がする。
苺香 「待って! 思いついちゃったって……、まさか……」
イチゴネコ 「お手伝い、よろしくね!」
苺香 「はぁ〜!?」
納得がいかず、声を上げる私になど、これ以上構っていられないという勢いで、くるりとメロンのパンダの方へ顔を向ける苺の猫ちゃん。
イチゴネコ 「それより、お腹すいちゃったんだけど……。パン、食べていい?」
苺香 「メロンのパンダにパンを頼む前に、私の話を聞いて!」
顔をこちらに向けてくれたが、話を聞く気はないようで……。
イチゴネコ 「メロンのパンダじゃなくて、メロンパンダ君だよ? 苺香ちゃんは、メロンパンダ君が作ったパンを、食べたくないの?」
苺香 「食べたくないわけじゃないけど、今はそれより……」
『グぅ~』と、特大の空腹サインを鳴らす自分のお腹のタイミングの悪さに、言葉が止まる。
メロンパンダ 「……お腹、空いてるみたいだね? 好きなパンをご馳走するから、棚から好きなだけ取っておいで」
イチゴネコ 「わーい!」
パンが並んでいる棚の方へ駆け出す苺の猫ちゃん改め、イチゴネコちゃん。メロンパンダ君は、遠慮しないでと、トングとトレーを渡してくれた。
苺香 「ありがとう」
メロンパンダ君にお礼を言い、かわいいパンが並ぶ棚の方へと、足を進めた。
~
苺香 「めっちゃ、美味しい! このパン!」
メロンパンダ君のパン屋のパンは、どれも最高の味だ。
苺香 「特に、このフルーツメロンパンは、フルーツの味がちゃんと染み付いていて、食感はフワフワで……」
イチゴネコ 「美味しいよねー!」
横から口を出してきたイチゴネコちゃんは、フルーツメロンパンを三セットも食べつくしている。何故、セットで数えたかというと、一つのバスケットの中に、小さなメロンパンが七つ入っているからだ。
七つのメロンパンは、それぞれ苺、桃、オレンジ、レモン、メロン、ブルーベリー、葡萄の味がして、色も七色。見た目も味も、最高の一品だった。
苺香 「でも、三セット食べるって……」
他のパンも山のように平らげているのに、小さいとはいえ、七つのメロンパンを三セット……。イチゴネコちゃんの胃袋の大きさは、計り知れない。
メロンパンダ 「イチゴネコちゃんは、食いしん坊だから……」
イチゴネコ 「今から大仕事をするんだから、いっぱい食べなきゃ!」
ポンポンとお腹を叩いたイチゴネコちゃんの言った『大仕事』というワードに、嫌な予感しかしない。その『大仕事』に巻き込まれる可能性が、限りなく高いからだ。
苺香 「その、大仕事って……?」
イチゴネコ 「お菓子パーティーの招待状を、フルーツアニマルの仲間に届ける仕事。苺香ちゃんも手伝ってね!」
想像してたよりも簡単そう。他のフルーツアニマルにも会ってみたいし、少しワクワクもしてきた。
この時の私は、この『大仕事』が、本当に骨の折れる『大仕事』になるとは、想像すらしていなかった。
~☆~ 続く ~☆~
他にも、ファンタジックな物語を書いています。プロフィールからリンク集を経由し、小説を載せているサイト(note・プリ小説など)に繋がりますので、良ければ覗いて見てください。
☆物語の中に登場したアイテムの作品☆
『イチゴネコ』『メロンパンダ』
https://minne.com/items/36576417
『フルーツメロンパン』
https://minne.com/items/35302070