こんにちは。フルーツとアニマルがミックスした『フルーツアニマル』など、面白くてかわいいオリジナルキャラクターを制作してます、satoayaです。
ハンドメイド制作の傍ら、物語を書いています。会話形式で書いているため、読みづらさもあるかもしれませんが、良ければお楽しみください。
小説『フルーツアニマルのお菓子パーティー』
<プロローグ>
苺香 「ミーちゃん、それ、好きだねぇ」
小さな手で、苺香(いちか)の鞄についたマカロンのキーホルダーをコロコロと回して遊ぶ、一匹の猫。白い毛並みはとても綺麗で、外にいる猫だとは思えない。
片耳が桜耳になっているミーちゃんは、地域で飼われている地域猫。苺香がミーちゃんの世話をしに、毎朝この公園に通うようになったのは、一年以上も前の話だ。
マカロンのキーホルダーで遊ぶミーちゃんは、とっても食いしん坊。苺香が持ってくる餌は、なんでも喜んで食べてくれる。
苺香 「本物のマカロンは、猫ちゃんには食べられないからなぁ……。って、そうだ! 猫ちゃんでも食べられるマカロン、作ってきてあげるよ!」
ミーちゃんは、顔をこてんと傾げて、不思議そうに苺香の顔を見つめた。懸命に、苺香の話の意味を理解しようとしているのだろう。
だけど、猫でも食べられるマカロンを作って持ってきてあげると言っても、物がなければ理解は難しい。
苺香 「今の話は、明日のお楽しみってことで!」
登校時間が差し迫っていた苺香は、ささっとミーちゃんにあげたエサの後片付けを済ませる。
苺香 「じゃあ、また明日ね!」
ミーちゃん 「ミャー」
ミーちゃんの声を耳にしながら、公園を出た。
🍓
翌朝。
苺香の母 「それ、何?」
苺香が手にしている物を、指し示す母。台所の惨劇状態から、苺香が何かを懸命に生み出していたことは理解するが……。一体、何を生み出したのか……。
苺香 「魚マカロン」
苺香の母 「魚?」
焼いた魚をほぐし、マカロンの形に固めたのだが、母の目からしたら謎の物体であるようだ。
苺香の母 「あー……、なんとなく、マカロンに見えなくもないけど……」
苺香 「ママにマカロンだって見てもらえなくても、良いの! ミーちゃんに見てもらえれば!」
苺香の母 「……分かるかしらねぇ……、ミーちゃん……」
苺香 「大丈夫! ミーちゃんはママより目が良いからね!」
最近の母は、近くが見えにくくなっているようだ。
苺香の母 「まだ、ちゃんと見えます! それより、時間は大丈夫なの?」
時計を目にしてみれば、いつもより五分遅刻しそう。
苺香 「ヤバッ! 行ってくる!」
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マカロンの形に固めた餌を持って、いつもの公園に行く。固めたと言っても、焼いた魚をすりつぶして、ギュギュっと手で形を整えただけだから、崩れかけてしまっているが……。
苺香 「(ミーちゃんなら、マカロンだって分かってくれるはず!)」
早くミーちゃんに見せてあげたい。心を弾ませながら、ミーちゃんを探す。
苺香 「ミーちゃん」
ミーちゃんが隠れている場所で声を掛けてみるが、出てこない。いつもは、すぐ出てきてくれるのに……。
苺香 「ミーちゃん、どこ?」
苺香が公園に来る時間を、ミーちゃんは把握している。今日は五分ほど遅れてしまった。
猫の時間管理能力は優秀だ。警戒心の強いミーちゃんは、遅くなれば奥に隠れてしまうこともある。
懸命に何度も呼びかけてみたが、ミーちゃんは姿を見せてくれなかった。
苺香 「……魚マカロン、明日も作るから、明日は絶対出てきてね……」
今日は遅れてしまったから、出てきてくれなかっただけ……。そう心に言い聞かせる。
不安で涙目になりながらも、苺香はトボトボと公園をあとにした。
~☆~ 本編へ続く ~☆~
他にも、ファンタジックな物語を書いています。プロフィールからリンク集を経由し、小説を載せているサイト(note・プリ小説など)に繋がりますので、良ければ覗いて見てください。
☆物語の中に登場したアイテムの作品☆
『魚マカロン』
https://minne.com/items/32306260