こんにちは。フルーツとアニマルがミックスした『フルーツアニマル』など、面白くてかわいいオリジナルキャラクターを制作してます、satoayaです。
ハンドメイド制作の傍ら、物語を書いています。会話の前に名前が入る台本形式で書いているため、読みづらさもあるかもしれませんが、良ければお楽しみください。
小説 『フルーツアニマルのお菓子パーティー』
<ラフランスキリンのおもちゃ屋③>
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お姫様
「……見つからなかったって……、ちゃんと探しましたの!?」
お姫様の人形が怒るのは、予想通りだ。にしても、性格を改めようという考えにはならないのか。お姫様本人が我が儘だから、みんなが逃げちゃって、王子様が見つからなかったというのに……。
苺香
「(だけど、本当のことを言ったら、お姫様を傷つけちゃうから……)」
どう話そうかと悩む私の横で、イチゴネコちゃんは、あったことを隠さず話す。
イチゴネコ
「だってさぁ、薄い緑色のドレスを着たお姫様の人形って言ったら、みんな用があるからって、逃げちゃうんだもん」
お姫様の顔が、真っ赤になった。
お姫様
「何よ、それ! 私が嫌われているってことですの!? 信じられないわ!」
苺香
「そうやって怒る前に、何か心当たりはないの?」
お姫様
「ありませんわよ! 私は親切で、私のために役に立つことを、みんなにお伝えしているのですから! みんな私の役に立って、嬉しいはずよ!」
なんて、自分勝手な考え方なのだろうか……。
お姫様
「私のことを嫌うおもちゃのおもちゃ屋なんて、いりませんわ!」
お姫様の人形は、手あたり次第、近くにある物を投げ始めた。
苺香
「やめなって!」
イチゴネコ
「そうだよ! 物、投げちゃダメだってば!」
慌てて止めに入る私とイチゴネコちゃんの間を割って入り、ガシッとお姫様の人形の手を掴んで止めたのは、ラフランスキリン君。
ラフランスキリン
「役に立って嬉しいと思えるのは、強制されてじゃない。自らの心で、役に立ちたいって思うからだよ。君の王子様を見つけてあげたいって、僕が思えるようになったら、どびっきり素敵なおもちゃを紹介してあげるから、君の役に立ちたいって思ってもらえるように、誰かのためになることをしてみよう?」
お姫様
「誰かのためになることを……ですか……?」
ラフランスキリン
「そう。君に助けてもらった人は、今度は助けてあげたいって思ってくれるから。ここでおもちゃ屋をめちゃくちゃにしても、みんな悲しむだけで終わっちゃう。それは、みんなの役に立ってないよね?」
お姫様の人形は、こくんと頷くと、自分が投げ散らかした物を片付け始めた。
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王子様探し騒動が一件落着したところで、お菓子パーティーの招待状を、ラフランスキリン君に手渡した。
ラフランスキリン
「招待状、ありがとう! でも、良かったよぉ! 僕のお店がめちゃくちゃにならなくてさぁ!」
お店が無事で喜ぶ、ラフランスキリン君を見つめる、熱い視線が……。
イチゴネコ
「お姫様の人形、ジッとラフランスキリン君のこと見てるよ?」
ラフランスキリン
「え?」
後ろを振り返ったラフランスキリン君に、お姫様の人形が飛び込んで来た。
お姫様
「私、あんな素敵な言葉を言ってもらえて、店長のことが好きになりました。私の王子様にしてさしあげますわ!」
ラフランスキリン
「えぇ~!?」
お姫様
「まぁ、そんなに喜んでいただけるなんて! 私、店長の役に立ってますわね!」
ラフランスキリン
「ち、違う! た、助けてぇ!」
パニックに陥るラフランスキリン君に対し、イチゴネコちゃんは薄情だ。
イチゴネコ
「お菓子パーティーの招待状は渡したから、帰るね! まだ、たくさん配らなきゃいけないし……。苺香ちゃん、行こう!」
ラフランスキリン
「そ、そんなぁ~! イチゴネコちゃーん! 苺香ちゃーん!」
変わらず、お姫様の人形には振り回されそうなラフランスキリン君だけど、暴れたお姫様の人形を止めた時の彼は、ちょっとカッコいいお王子様に見えたかもしれない。
~☆~ 続く ~☆~
次話
https://minne.com/@satoayamama/letters/129405
他にも、ファンタジックな物語を書いています。プロフィールからリンク集を経由し、小説を載せているサイト(note・プリ小説など)に繋がりますので、良ければ覗いて見てください。
☆物語の中に登場したアイテムの作品☆
『イチゴネコ』『ラフランスキリン』
https://minne.com/items/36576417