終電が街を置いていったあと、
香草庵の作業台で、ひとつ影が丸まりました。
名前は、くうかい。
ラベンダーとミントの匂いを吸い込みながら、
「役に立たなくてもいい場所」を探している子です。
この子は問いかけません。
慰めもしません。
ただ、眠れない人の足元や、考えすぎた机の隅で、
呼吸の数をひとつ増やす役目をしています。
かたちは毎回ちがいます。
表情も、耳の角度も、写真どおりじゃない。
それは失敗ではなく、
その夜に生まれた証拠です。
期待された何かではなかったかもしれない。
でも、ここに来てしまった以上、
ちゃんと「在る」ものとして並べました。
連れて帰るかどうかは、通行人次第。
この掲示を読めたなら、道はもう開いています。
https://minne.com/items/45708097
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