ちびきりんのお花の話 第17回 フヨウ

ちびきりんのお花の話 第17回 フヨウ

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 爽やかな風が吹く夏の朝。空が青くなりはじめた頃、桃色の花が華麗に開きました🌸✨  今回、サムネイルに使った画像は、2023年の夏、午前5:00頃に撮影したフヨウの花です。まさに咲きたて。住宅街の坂の頂上付近。この辺りでは一番高い場所で、堂々と咲いていました。  実に、美しかったです。まだ薄暗い道端で、小さなフヨウが大輪の花を咲かせてる。その向こうには、この季節には珍しく澄み切った青空。フヨウの花を思い出すとき、まず最初に思い浮かべるのは、この花です😊🌸✨  そう「道端」で、このフヨウは咲いていました。コンクリートの隙間から枝葉を伸ばして。    ここで、フヨウの基本情報を。  アオイ科 フヨウ属の落葉低木。原産地は中国。日本では室町時代には観賞用に栽培された記録があるそうです。庭木や公園の植栽として、長年愛されています。同じフヨウ属には、ムクゲやハイビスカスも。いずれも園芸植物として大人気ですね🌺✨  花は一日花で、朝に開花し、午後には萎んでしまいます(この萎んだ花も可愛らしくて人気があります)。園芸品種の一つに酔芙蓉という八重咲きのフヨウもあって、午前中に白く咲き、時が経つにつれて色づいて、午後にはまるでお酒に酔ったようにピンクに染まります。  優雅で高貴な雰囲気のフヨウの花。中国の宮殿の庭などがとても似合いそう。 …なのですが、実態は少し異なります。  側溝とアスファルトの間、擁壁の隙間、住宅を解体したあとの空き地…。ちょっとした場所があれば、そこに根を下ろし、グングン成長してドンドン花を咲かせる。パイオニア植物と言っても差し支えないほど、フヨウは気さくに生えてきて、パッと咲いてくれます🌸🌸🌸✨  この撮影したフヨウも、側溝とアスファルトの間から生えてきてます。膝ぐらいの高さの、まだ小さなフヨウですが、ご覧の通り花はとても立派です🌸✨  庭などに植栽されたフヨウも、とても綺麗なのですが、こうして道端で咲いたフヨウが、個人的には好きです。「城から抜け出してきたお姫様」みたいな、ファンタジックな魅力があります。夏の太陽に照らされながら歩を進めているときに、柔らかなフヨウの花に出会うと、ひと息つけて、ちょっと安心します。坂の上、曲がり角、国道沿い、「個人的なフヨウの名所」がたくさんありました。  …そう、ありました、です。  この2年ぐらい、我が家の周辺を担当する土木事務所の皆さんはとても熱心です。草刈りを、とても頑張っています。いわゆる雑草、雑木がドンドン刈られてしまいます。3年前、美しく咲いたあの小さなフヨウも、今年は見かけません。個人的な名所は、公共の場所を除けば、ほぼ無くなってしまいました。道路を傷めないようになど、理由は理解できます。当たり前ですが「刈るな」とは言えません。でも、寂しいですね😌🌸✨  フヨウの魅力は夏の花だけではありません。秋から冬に丸い実をつけます。時期が来ると、実は四つに裂け、中からは綿毛がついた種が飛び出してきます。この種を飛ばし終わったあとの殻がとても素敵で、冬の陽射しに透ける姿などがとても美しいです。俳句の季語では「冬芙蓉」と言います。冬の澄んだ青空を背景に冬芙蓉を撮影するのは、毎年の楽しみの一つです。  一方、綿毛がついた種は、木枯らしに乗って空を飛び、どこかへ落ちます。道端や擁壁や空き地に。そして芽を出し、根を張り、スクスク育つ。  きっとまた、どこかの道端で、華麗で元気なフヨウの花に会えるでしょう。人と植物の対決は、いつだって植物の勝ち。新しいフヨウとの出会いが、今からとても楽しみです🌸🌸       https://minne.com/items/46132796

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