真夜中、
いろいろな不安で眠れないとき。
僕はいつも、
近所の公園を歩くことにしている。
小さな畔を渡る風が、
火照った頭を少しずつ冷ましてくれる。
生き物たちの鳴き声を聞いていると、
心の緊張も少しずつほどけていく。
それでも、
ふと寂しくなることがある。
夜の公園で、
誰かと出会ったことは一度もない。
畔から、
明かりのついた家々を眺めながら思う。
「どうして、
僕が選ばれてしまったんだろう。」
できれば、
こんな真夜中の公園とは
無縁の人生でありたかった。
でも、
心のどこかでは分かっている。
同じように眠れない夜を過ごしている人が、
きっと世界のどこかにいることを。
僕は、
そんな人へ作品を届けたいのだと思う。
たぶんこれからも、
出会うことのない、
真夜中の誰かへ。