真冬の日本の景色って、本当に物悲しい。(そこがいいんだけれど。)
それが一転、夏になると、まるで舞台にスポットライトが当たるみたいに、
古い建物や看板、
ボロボロの車でさえ、
キラキラして見える。
僕は日本の夏が大好きだ。
その中でも、ホテルやお店の看板に書かれた「カタカナ」が好き。
思わず、看板ごと抱きしめたくなる。
なんなら車に積んで、持って帰りたいぐらい。
見ているだけで、70年代のポップスが頭の中で流れてきて、ノスタルジックな気分にさせてくれる。
こんなに「あの頃の夏」を演出できる国って、他にあるんだろうか。
もちろん、アメリカ西海岸とか、ハワイとか。
夏が似合う場所はいろいろあるけれど、どうなんだろう。
最近、外国人観光客も日本の海水浴を楽しんでいるのを見かける。
たぶん日本の夏って、世界共通で懐かしく感じるものがあるんだと思う。
夏はだんだんと暑くなっている。
だけど、日本の建物やカタカナの看板といった舞台セットは健在だ。
それがある限り、どんなに世界が暑くなっても、
僕は日本の夏を諦められない。