ハンドメイドマーケット minne(ミンネ)
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花飾りの少女|ME-3

350
残り1

ひとり1まで

0

作品説明

午後の終わり、少女は古い庭を歩いていた。 風が少しだけ涼しくなり、 花壇には秋の花が咲き始めている。 少女はその中から、 小さな花を一輪だけ選んだ。 摘んだ花を指先でそっと眺めてから、 長い髪に飾る。 鏡の代わりに、 古い水盤に映る自分の姿を覗き込んだ。 そこには、花を髪に飾った少女と、 夕暮れ色に染まる庭が映っていた。 「今年の秋も、忘れないようにしよう」 少女は小さく呟いた。 去年の秋も、その前の秋も、 季節が過ぎれば少しずつ記憶は薄れていく。 だから今日は、 この花の色も、風の匂いも、 夕暮れの庭の景色も、 心の中にそっとしまっておく。 少女は花を髪に飾ったまま、 ゆっくりと庭を歩いていった。 その姿を、 夕暮れの光が長い影にしていく。 そして夜になる前に、 一枚の便箋を開いた。 ――今日、庭の花を髪に飾りました。 鏡に映った私は、少しだけ秋に見えました。 手紙を折り、封をする。 そこに残したのは、 花を髪に飾った少女の印。 それは誰かに届けるためだけではなく、 この秋を過ごした自分自身への、小さな記憶のしるしだった。 黄昏の庭に、 少女の足音が静かに消えていく。 秋は少しずつ、 この庭の奥へ入り込んでいた。
午後の終わり、少女は古い庭を歩いていた。 風が少しだけ涼しくなり、 花壇には秋の花が咲き始めている。 少女はその中から、 小さな花を一輪だけ選んだ。 摘んだ花を指先でそっと眺めてから、 長い髪に飾る。 鏡の代わりに、 古い水盤に映る自分の姿を覗き込んだ。 そこには、花を髪に飾った少女と、 夕暮れ色に染まる庭が映っていた。 「今年の秋も、忘れないようにしよう」 少女は小さく呟いた。 去年の秋も、その前の秋も、 季節が過ぎれば少しずつ記憶は薄れていく。 だから今日は、 この花の色も、風の匂いも、 夕暮れの庭の景色も、 心の中にそっとしまっておく。 少女は花を髪に飾ったまま、 ゆっくりと庭を歩いていった。 その姿を、 夕暮れの光が長い影にしていく。 そして夜になる前に、 一枚の便箋を開いた。 ――今日、庭の花を髪に飾りました。 鏡に映った私は、少しだけ秋に見えました。 手紙を折り、封をする。 そこに残したのは、 花を髪に飾った少女の印。 それは誰かに届けるためだけではなく、 この秋を過ごした自分自身への、小さな記憶のしるしだった。 黄昏の庭に、 少女の足音が静かに消えていく。 秋は少しずつ、 この庭の奥へ入り込んでいた。

作品情報

サイズ

重さ 1g/縦3.2cm 横3.4cm

発送までの目安

3日

配送方法・送料

クリックポスト
185追加送料0円)
全国一律

購入の際の注意点

ご購入前にご確認ください。 ・ひとつひとつ手作業で制作しております。 色の混ざり方や気泡の入り方に個体差がございます。 ・強い力を加えると割れる可能性がありますので、お取り扱いにはご注意ください。 ・撮影環境により、実際の色味と多少異なる場合がございます。 ・封蝋パーツとしての販売です。 粘着加工はしておりません。 小さなゆらぎも含めて、 作品の個性としてお楽しみいただけましたら幸いです。

レビュー