No.46|久住高原にて~己とは~(1988)
【現代美術家・甲斐哲義 公式ギャラリー / 販売作品】
本作は、現代美術家・甲斐哲義による真作の一点物作品です。
ご購入後は、美術品専用便にて丁寧にお届けいたします。
1988年制作。
本作《久住高原にて~己とは~》は、大分・久住高原で見た実際の風景に、作家自身の内なる幻視を重ねた、深く個人的な自己観察の作品です。
黄・白・緑灰色が霧のように溶け合う広大な風景の中、翼を広げたような暗い形が画面中央に横たわっています。その中心からは一本の細い黄金色の線が垂直に伸び、大地へと落ちていきます——それが「己」の姿です。宇宙を、生命を、輪廻を描き続けてきた作家が、ここで描いたのは「単なる棒、でくの坊」としての自分自身。雄大な高原の風景の中に置かれたとき、人間とはなんと小さく、何物でもない存在であることか。
周囲に漂う大小の球体——白、青緑、橙——は、宇宙の星々のようでもあり、意識の泡のようでもあります。風景は写実ではなく、夢と現実の境界に揺れる幻視として描かれており、油絵具の柔らかな重なりがその曖昧さをいっそう深めています。
インドで宇宙と人間の生死を問い、仏教思想と出会い、曼荼羅と生命を描き続けてきた甲斐哲義が、久住の風の中で辿り着いた問い——「己とは何か」。答えではなく、問いそのものを静かに画布に刻んだ、作家の誠実さと謙虚さが滲む一作です。
No.46|久住高原にて~己とは~(1988)
【現代美術家・甲斐哲義 公式ギャラリー / 販売作品】
本作は、現代美術家・甲斐哲義による真作の一点物作品です。
ご購入後は、美術品専用便にて丁寧にお届けいたします。
1988年制作。
本作《久住高原にて~己とは~》は、大分・久住高原で見た実際の風景に、作家自身の内なる幻視を重ねた、深く個人的な自己観察の作品です。
黄・白・緑灰色が霧のように溶け合う広大な風景の中、翼を広げたような暗い形が画面中央に横たわっています。その中心からは一本の細い黄金色の線が垂直に伸び、大地へと落ちていきます——それが「己」の姿です。宇宙を、生命を、輪廻を描き続けてきた作家が、ここで描いたのは「単なる棒、でくの坊」としての自分自身。雄大な高原の風景の中に置かれたとき、人間とはなんと小さく、何物でもない存在であることか。
周囲に漂う大小の球体——白、青緑、橙——は、宇宙の星々のようでもあり、意識の泡のようでもあります。風景は写実ではなく、夢と現実の境界に揺れる幻視として描かれており、油絵具の柔らかな重なりがその曖昧さをいっそう深めています。
インドで宇宙と人間の生死を問い、仏教思想と出会い、曼荼羅と生命を描き続けてきた甲斐哲義が、久住の風の中で辿り着いた問い——「己とは何か」。答えではなく、問いそのものを静かに画布に刻んだ、作家の誠実さと謙虚さが滲む一作です。