作品が生まれるまで。

作品が生まれるまで。

公開
「そこに居られる絵」という考え方 私が作品をつくるとき、大切にしている言葉があります。 「そこに居られる絵」 最初から、この言葉を意識して作品をつくっていたわけではありません。 作品をつくり続ける中で、 「私は、何を表現したいんだろう」 と考えたときに、少しずつ見えてきた言葉です。 私は、ただ「綺麗な絵」をつくりたいわけではありません。 青い夜空や星のきらめき、水面に揺れる光。 そんな景色に心が惹かれるのは、その風景の中に流れている空気や時間まで感じられるからだと思います。 だから作品を見た人に、 「綺麗だな」 と思ってもらうだけではなく、 「ここに行ってみたい」 「ここで少し休みたい」 そんな気持ちになってもらえたらと思っています。 「見る」のではなく、「居る」 絵を見るというと、少し離れたところから眺めるような感覚があります。 でも私が目指しているのは、その一歩先。 作品を「見る」のではなく、 その世界に少しだけ「居る」。 たとえば、忙しい一日の終わりにふと作品へ目を向ける。 青い夜空が広がっていて、 小さな光が静かに瞬いている。 その瞬間だけ、仕事や予定、たくさんの情報から離れて、 何も考えずに、その世界を眺めている。 ほんの数分でもいい。 そんな時間をつくれる作品でありたいと思っています。 絵は、答えを伝えなくてもいい 私は、すべての作品に明確なメッセージが必要だとは思っていません。 音楽を聴いたときや夕焼けを見たときのように、 「なんだか好き」 「落ち着く」 「もう少し見ていたい」 それだけで心が動くことがあります。 絵も、それでいいのではないかと思っています。 嬉しい日には、嬉しい景色として。 疲れた日には、静かな場所として。 少し寂しい日には、そっと寄り添う景色として。 同じ作品でも、見る人や、その日の気持ちによって違って見える。 そんな余白を残しておきたいと思っています。 暮らしの中の、小さな居場所 だから私は、作品を「飾るもの」としてだけではなく、 暮らしの中にある小さな居場所 として届けたいと思っています。 朝、ふと目に入る。 コーヒーを飲みながら眺める。 一日の終わりに、少しだけ立ち止まる。 そんな何気ない時間の中に、作品が存在してほしい。 特別な日にだけ見るものではなく、 何度でも帰ってこられる場所。 作品の中に、見る人自身の記憶や感情を重ねられるような余白を残しながら、私はこれからも新しい世界をつくっていきたいと思っています。 私が目指しているのは、 「見て終わる絵」ではなく、 何度でも戻ってこられる絵。 そして、 「そこに居られる絵」。 そんな作品を、これからも表現し続けていきたい。 今日もまた、青と光を重ねながら。

レターの感想をリアクションで伝えよう!

青と光を紡ぐ幻想風景アーティスト

Mira Suisei Atelier|青と光のアトリエ
作品を見る