作品説明
長くつ下のピッピ(Pippi Långstrump)は、アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)が1945年に発表した児童文学の主人公です。本作は、リサ・ラーソンが2016年に発表したピッピの像で、グスタフスベリにあるKスタジオ(Keramikstudion:ケラミックストゥディオン)で作られました。高さ10cmほどの小さな炻器(ストーンウェア)の像です。
リサ・ラーソンとリンドグレーンの縁は、1960年代の終わりにさかのぼります。リサがグスタフスベリで最初のピッピの像を作ったとき、リンドグレーンは工場を訪ねてその出来を確かめました。像をたいへん喜んだリンドグレーンは、『エーミル』の主人公エーミル(Emil i Lönneberga)も作ってはどうかとリサに持ちかけています。それから半世紀近くを経て、リンドグレーンの物語の人物たちを新たに陶で作る企画が始まり、その最初の一体に選ばれたのが、ふたたびピッピでした。
膝を抱えて座るピッピの左肩には、サルのニルソンさんがしがみついています。横へ跳ねた赤い三つ編み、そばかすの浮いた丸い顔、色とりどりの模様が散る服。物語でおなじみの姿が、手のひらにのる大きさにまとめられています。
絵付けは一体ずつ手で施されているため、同じピッピでも色の入り方が少しずつ異なります。底には手書きの「LISA L.」と「ÅR」の文字、「Made in Sweden」の印があります。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校で陶芸を学ぶ。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
Kスタジオ — リサ・ラーソンが立ち返った場所
Kスタジオ(Keramikstudion:ケラミックストゥディオン)は、1992年にリサ・ラーソンがグスタフスベリの地に共同設立した陶芸工房です。1980年にグスタフスベリを退社してから12年、フリーランスとして世界各国の企業と仕事をしてきたリサが、原点であるグスタフスベリの窯に立ち返る形で創設されました。
Kスタジオでは、グスタフスベリ時代の名作を復刻する一方、リサ自身による新作やユニークピース(一点物)の制作も行われています。少人数の職人による工房で、絵付けは一点ずつ手で施されます。
■詳細スペック
・メーカー:Keramikstudion / Kスタジオ(グスタフスベリ)
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:Pippi Långstrump / 長くつ下のピッピ
・年代:2016年発表
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ9.5cm 幅5cm 奥行き5.5cm
・サイン:底部に手書きの「LISA L.」
コンディション:割れ、欠け、貫入がなく、制作当時の姿をそのまま留めた完璧なコンディションです。オリジナルの説明書も付いています。
長くつ下のピッピ(Pippi Långstrump)は、アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)が1945年に発表した児童文学の主人公です。本作は、リサ・ラーソンが2016年に発表したピッピの像で、グスタフスベリにあるKスタジオ(Keramikstudion:ケラミックストゥディオン)で作られました。高さ10cmほどの小さな炻器(ストーンウェア)の像です。
リサ・ラーソンとリンドグレーンの縁は、1960年代の終わりにさかのぼります。リサがグスタフスベリで最初のピッピの像を作ったとき、リンドグレーンは工場を訪ねてその出来を確かめました。像をたいへん喜んだリンドグレーンは、『エーミル』の主人公エーミル(Emil i Lönneberga)も作ってはどうかとリサに持ちかけています。それから半世紀近くを経て、リンドグレーンの物語の人物たちを新たに陶で作る企画が始まり、その最初の一体に選ばれたのが、ふたたびピッピでした。
膝を抱えて座るピッピの左肩には、サルのニルソンさんがしがみついています。横へ跳ねた赤い三つ編み、そばかすの浮いた丸い顔、色とりどりの模様が散る服。物語でおなじみの姿が、手のひらにのる大きさにまとめられています。
絵付けは一体ずつ手で施されているため、同じピッピでも色の入り方が少しずつ異なります。底には手書きの「LISA L.」と「ÅR」の文字、「Made in Sweden」の印があります。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校で陶芸を学ぶ。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
Kスタジオ — リサ・ラーソンが立ち返った場所
Kスタジオ(Keramikstudion:ケラミックストゥディオン)は、1992年にリサ・ラーソンがグスタフスベリの地に共同設立した陶芸工房です。1980年にグスタフスベリを退社してから12年、フリーランスとして世界各国の企業と仕事をしてきたリサが、原点であるグスタフスベリの窯に立ち返る形で創設されました。
Kスタジオでは、グスタフスベリ時代の名作を復刻する一方、リサ自身による新作やユニークピース(一点物)の制作も行われています。少人数の職人による工房で、絵付けは一点ずつ手で施されます。
■詳細スペック
・メーカー:Keramikstudion / Kスタジオ(グスタフスベリ)
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・作品名:Pippi Långstrump / 長くつ下のピッピ
・年代:2016年発表
・素材:炻器(ストーンウェア)
・製造国:スウェーデン
・サイズ:高さ9.5cm 幅5cm 奥行き5.5cm
・サイン:底部に手書きの「LISA L.」
コンディション:割れ、欠け、貫入がなく、制作当時の姿をそのまま留めた完璧なコンディションです。オリジナルの説明書も付いています。