作品説明
リサ・ラーソンが1964年にグスタフスベリで生み出した炻器のシリーズ「カロリン(Karolin)」のフラワーベースです。灰白色の釉薬の地に青一色で葉の形と線を描いた文様が特徴で、花瓶のほか鉢や皿、燭台まで揃う一連のシリーズとして1971年まで作られました。スウェーデンの老舗オークションハウス、ブコウスキー(Bukowskis)の目録が「灰白色の地に青の手描き加飾」と記すとおり、葉形の文様には筆の運びと絵具の濃淡がそのまま残っています。
カロリンの花瓶は高さ16.5cm、18cm、24.5cmの3型を中心に展開されました。本作はそのうち高さ16.5cmの型で、丸く張った胴に短い首が立ち上がる形は、細長い他の型とは体積がまるで違います。直径15.5cmの胴の周りを大ぶりの青い葉と幾重にも重なる線が巡り、口縁には青い一本の線が引かれています。葉の間を流れる線は、風や水の動きを思わせます。白地に藍の一色は日本の染付にも通じる取り合わせで、太い枝ものや数本まとめた花をどっしりと受け止めます。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion:Kスタジオ)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Karolin / カロリン
・素材:炻器
・年代:1964〜1971年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:直径15.5cm 高さ16.5cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、釉薬の剥がれはなく、製造時のコンディションをそのまま留めた完品です。
リサ・ラーソンが1964年にグスタフスベリで生み出した炻器のシリーズ「カロリン(Karolin)」のフラワーベースです。灰白色の釉薬の地に青一色で葉の形と線を描いた文様が特徴で、花瓶のほか鉢や皿、燭台まで揃う一連のシリーズとして1971年まで作られました。スウェーデンの老舗オークションハウス、ブコウスキー(Bukowskis)の目録が「灰白色の地に青の手描き加飾」と記すとおり、葉形の文様には筆の運びと絵具の濃淡がそのまま残っています。
カロリンの花瓶は高さ16.5cm、18cm、24.5cmの3型を中心に展開されました。本作はそのうち高さ16.5cmの型で、丸く張った胴に短い首が立ち上がる形は、細長い他の型とは体積がまるで違います。直径15.5cmの胴の周りを大ぶりの青い葉と幾重にも重なる線が巡り、口縁には青い一本の線が引かれています。葉の間を流れる線は、風や水の動きを思わせます。白地に藍の一色は日本の染付にも通じる取り合わせで、太い枝ものや数本まとめた花をどっしりと受け止めます。
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
・グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
・フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
・Kスタジオ(Keramikstudion:Kスタジオ)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
■詳細スペック
・メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
・デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
・シリーズ名:Karolin / カロリン
・素材:炻器
・年代:1964〜1971年
・製造国:スウェーデン
・サイズ:直径15.5cm 高さ16.5cm
コンディション:割れ、欠け、貫入、釉薬の剥がれはなく、製造時のコンディションをそのまま留めた完品です。