▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪
小さな刺繍を可愛いブローチにしました。
豚に真珠の諺をそのままブローチに活かしました。豚さんの周りに小さな真珠をコロコロとあしらっています。
▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪
・クロスステッチのくるみボタンブローチ
・下記記載、噺の続き
▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪
「...なにこれ、面白いデザインだね。豚と真珠?」
アズライトが立派な置時計を制作している。これもきっと貴族からの受注だろう。時を知るだけにしては華美な装飾に凝った装置...時計と言うよりはド派手な何かの装置だ。コチコチと聞こえる歯車の音は秒針が動く音より派手に響いている。
神話のワンシーンを象った装飾や、百花の彫刻、煌びやかに埋め込まれた宝石の数々...。その装飾の中に、何故か豚が真珠を抱えたものがあった。
「豚に真珠って言葉。東の国の諺なんだ」
「へぇ、どんな意味?...財と贅みたいな事かな?」
こんな派手な時計を見ればそう思うだろうなと、アズライトは笑った。
「さぁて...ここに深紅のバラ輝石をあしらったら良いかな...ねぇ、フォースギア」
「深紅のバラ輝石!??」
フォースギアは思わず叫んだ。バラ輝石はピンク色のものでもそれ相応の価値があるが、深紅の透明度の高いバラ輝石など以ての外。これを欲するのは石をよく知る者でなければ...紅玉か柘榴石だと勘違いするだろう。この石の真の価値と美しさを愛でるには…
「ま、まって!!その依頼主ってのは、石に明るいの?」
「いいや?全く。まして、僕がこの時計に使った貴重な歯車の価値も分からないだろうね」
「だったら駄目だよ!バラ輝石なんて勿体なすぎる!!」
「...そう、それだよ。言葉の意味は」
ポカンとした顔のフォースギアを笑いながら、アズライトは豚の装飾を撫でた。
▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪
小さな刺繍を可愛いブローチにしました。
豚に真珠の諺をそのままブローチに活かしました。豚さんの周りに小さな真珠をコロコロとあしらっています。
▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪
・クロスステッチのくるみボタンブローチ
・下記記載、噺の続き
▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪
「...なにこれ、面白いデザインだね。豚と真珠?」
アズライトが立派な置時計を制作している。これもきっと貴族からの受注だろう。時を知るだけにしては華美な装飾に凝った装置...時計と言うよりはド派手な何かの装置だ。コチコチと聞こえる歯車の音は秒針が動く音より派手に響いている。
神話のワンシーンを象った装飾や、百花の彫刻、煌びやかに埋め込まれた宝石の数々...。その装飾の中に、何故か豚が真珠を抱えたものがあった。
「豚に真珠って言葉。東の国の諺なんだ」
「へぇ、どんな意味?...財と贅みたいな事かな?」
こんな派手な時計を見ればそう思うだろうなと、アズライトは笑った。
「さぁて...ここに深紅のバラ輝石をあしらったら良いかな...ねぇ、フォースギア」
「深紅のバラ輝石!??」
フォースギアは思わず叫んだ。バラ輝石はピンク色のものでもそれ相応の価値があるが、深紅の透明度の高いバラ輝石など以ての外。これを欲するのは石をよく知る者でなければ...紅玉か柘榴石だと勘違いするだろう。この石の真の価値と美しさを愛でるには…
「ま、まって!!その依頼主ってのは、石に明るいの?」
「いいや?全く。まして、僕がこの時計に使った貴重な歯車の価値も分からないだろうね」
「だったら駄目だよ!バラ輝石なんて勿体なすぎる!!」
「...そう、それだよ。言葉の意味は」
ポカンとした顔のフォースギアを笑いながら、アズライトは豚の装飾を撫でた。