▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪
小さな刺繍を素敵なアートにしました。
アンティークボタンのキューピットとクロスステッチのハートを合わせた1品。(ボタンの年代は不明)
▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪
・クロスステッチの小さな立て掛け額縁のアート
・下記記載、噺の続き
▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪
「へぇ、フォースギアが絵を飾るなんて…素敵な絵だね」
朝起きると、寝坊助の魔女フォースギアが額縁に入った絵を部屋に飾っていた。
「婆様の絵だよ。描いたのは人間の爺様」
額縁から少し離れ、曲がってないか…飾る場所はここで良いか…と確認するフォースギア。アズライトはそんな魔女と絵を見ている。
「魔女のお祖母様って事は、これはかなり古い絵なんだな。…でも、色褪せてない…かなり高価な顔料で描いたんだろうな」
「流石、歯車職人は見るところが違うね。そうだよ、大してお金もないのに、大金をはたいて描いたんだそうだよ…その話、何度婆様に聞かされたかなぁ」
…
『今はいい時代ね。魔女も上手く人間に溶け込んで、そして距離を置きながら生きている。でもね、昔は皆私の事を恐たり、求めたりしてきたのよ?邪悪だと迫害したかと思えば、魔法を求めて頭を下げて力を乞うてきたり…皆魔女の私しか見ていなかったし、私もそれに慣れっこだったのよ』
『でもね、あの人だけは違ったのよ。近くの村の純粋な青年…あの人はねぇ魔女である以前に…私という個人を見詰めて、そして愛してくれたわ』
そう言ってはこの絵を笑顔で見詰めるのだ。そこには偉大な魔法使いでもなく、邪悪な魔女でもない…ただ静かに微笑み佇んでいる祖母の若い姿があった。
▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪
小さな刺繍を素敵なアートにしました。
アンティークボタンのキューピットとクロスステッチのハートを合わせた1品。(ボタンの年代は不明)
▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪
・クロスステッチの小さな立て掛け額縁のアート
・下記記載、噺の続き
▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪
「へぇ、フォースギアが絵を飾るなんて…素敵な絵だね」
朝起きると、寝坊助の魔女フォースギアが額縁に入った絵を部屋に飾っていた。
「婆様の絵だよ。描いたのは人間の爺様」
額縁から少し離れ、曲がってないか…飾る場所はここで良いか…と確認するフォースギア。アズライトはそんな魔女と絵を見ている。
「魔女のお祖母様って事は、これはかなり古い絵なんだな。…でも、色褪せてない…かなり高価な顔料で描いたんだろうな」
「流石、歯車職人は見るところが違うね。そうだよ、大してお金もないのに、大金をはたいて描いたんだそうだよ…その話、何度婆様に聞かされたかなぁ」
…
『今はいい時代ね。魔女も上手く人間に溶け込んで、そして距離を置きながら生きている。でもね、昔は皆私の事を恐たり、求めたりしてきたのよ?邪悪だと迫害したかと思えば、魔法を求めて頭を下げて力を乞うてきたり…皆魔女の私しか見ていなかったし、私もそれに慣れっこだったのよ』
『でもね、あの人だけは違ったのよ。近くの村の純粋な青年…あの人はねぇ魔女である以前に…私という個人を見詰めて、そして愛してくれたわ』
そう言ってはこの絵を笑顔で見詰めるのだ。そこには偉大な魔法使いでもなく、邪悪な魔女でもない…ただ静かに微笑み佇んでいる祖母の若い姿があった。