ベルの肩掛け

▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪ 手編みの襟巻きになります。 青と白のシンプルな編み物に、赤系のウッドビーズをあしらいました。 ギリシャ十字の柄とリボンには小さなベルを取り付け、森の魔女が使っているかのような素朴でいて不思議なデザインに仕上げました。 ▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪ ・ウールの編み物にコットンリボンの襟巻き ・下記記載、噺の続き ▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪ ガサゴソ…フォースギアが古びた弦編み籠を漁っている。そんな時は大概他の魔女への届け物をすると決まっている。フォースギアはコレだコレだと言った顔で青い編み物を取り出した。…チリチリン…動かす事に小さなベルの音がする。 「また届け物？」 「魔女って人間と違って固まって生活しないからねぇ…面倒くさい」 サッと編み物を首に巻く。それはウールで編まれた襟巻きの様だ。 「これも長いなぁ…昔っからさ、私無くし物多いから…ばあ様が編んでくれたんだよね。これを付けてる間は物を無くさないって強い魔法が編み込まれてるから、おかげで先輩魔女に怒られなくなったけどさぁ…」 はぁ…大きな溜息。作業の手を止め見送りに来たアズライトはクスクス笑っている。 「お陰で逆にフォースギアに預ければ確実って評判になっちゃった…。あー！私は郵便屋じゃないってのに！…こんな暇があるなら、裏山で水晶でも探したいのに…トホホ」 そう嘆くと、襟元のベルがチリチリと音を立てた。フォースギアは観念したように大荷物を背負うと、早々に箒に跨り空へと消えた。