冬と鉱石の荒野

▪▫❑⧉◻︎ 商品説明 ◻︎⧉❑▫▪ コルクの蓋の瓶の中に、白を基調としたドライフラワー レジンで作った青い葉をつけた幹、そして歯車が鏤められています。 その中央には、アクアマリンとブラックトルマリンが共存する鉱石をあしらっております。 ▪▫❑⧉◻︎ 内容 ◻︎⧉❑▫▪ ・写真の石入りコルク瓶 ・下記記載、噺の続き ▪▫❑⧉◻︎ 噺 ◻︎⧉❑▫▪ 「水の性質を纏うアクアマリンと電気石、岩の白に黒、そして青…今日は寒いね。この世界を切り取るには最高だ」 白い息を吐きながら、魔女のフォースギアは笑顔で呟いた。 冬の冷気で足元の枯れ草までもが白い…サクサクと氷った草を踏みしめながら、フォースギアはずっと目をつけていた岩の周りを魔法を唱えてグルリとまわり、最後に水晶の種を植えた。 「氷花の樹の苗床に最適な鉱石を見つけられて良かったよ…こうやって手元に置いておけば、枯れずに済むね」 懐からコルク蓋の瓶を開くと、目の前の風景が瞬く間に瓶へと吸い寄せられた。 「…うん、寒い冬を待った甲斐があった。ちゃんと芽が生えてる」 氷のような青の小さな葉がチラチラと瞬く…