【とある吟遊詩人の手記】
女神ルクが水浴びに訪れた泉の畔には、天をも穿つ巨木がそびえていたそうだ。
たわわに実るその果実は宝石のように輝き、魅惑の芳香を放つ。
ルクはそのうちひとつを手に取り、食べた。
想像だにしないその甘美な味に魅せられ、もうひとつ、食べた。
たまらず、もうひとつ。
果実を貪るルクの唇からこぼれたしずくが、国を創った。
植えた種が、国々に豊かな緑を与えた。
ルクが洩らした感嘆のため息が、風に乗って四季を生んだ。
それがこの地に伝わる、創世の神話である。
#ユヴェルの神話
【とある吟遊詩人の手記】
女神ルクが水浴びに訪れた泉の畔には、天をも穿つ巨木がそびえていたそうだ。
たわわに実るその果実は宝石のように輝き、魅惑の芳香を放つ。
ルクはそのうちひとつを手に取り、食べた。
想像だにしないその甘美な味に魅せられ、もうひとつ、食べた。
たまらず、もうひとつ。
果実を貪るルクの唇からこぼれたしずくが、国を創った。
植えた種が、国々に豊かな緑を与えた。
ルクが洩らした感嘆のため息が、風に乗って四季を生んだ。
それがこの地に伝わる、創世の神話である。
#ユヴェルの神話