うちの祖母ちゃんは、ちょうどこの4月に満100歳になったばかり。ピカピカの100歳です!
わたしは、母の生家がある神奈川の「山のほう」で生まれたものの、教員をしていた母の勤務の都合で、小学校2年生までのあいだ、東京の下町にある祖母宅で育てられました。だからわたしの育ての親は、ばあちゃんとじいちゃん!
向島の芸妓さんをやめて、2まわりも年上のじいちゃんのお嫁さんになったウチのばあちゃんは、いつも木綿の着物をザクザクっと着て、かっぽう着姿。そんな気取らない着物姿から一転、家族の誕生会には欠かさず、あざやかな着物姿で「武田節」や「黒田節」の男踊りを披露してくれました。
「小さいころから身体が弱かった」というばあちゃんは、色ッぽいとか、肉感的とかいう表現とは無縁で、細くて小さいけれど、いつもカラカラ笑って、とんちの効いたコトばかり喋ってる、愉快なひと。
毎日着物を着て、めでたいときは「何か踊るねェ」♪なんというのかな。気負わずのんびり。だけど「粋(イキ)」なんだよね。
・・・この祖母の在り方が、わたしにすごく影響を与えているな、と最近とみに思うのです。自分で自在にできるわけでは全然ないんだけれど、キモノや踊りがとても好きになったから。
【ばあちゃんはキモノ・アタシは洋服】・・・が、自然で普通。キモノの美しさも洋服の便利さも大好きなわたしが、小っちゃい頃の、ばあちゃんとの思い出を想い返して始めたのが、この「帯バッグ」なんですね。・・・ああ、うん。今やっと言語化できました(笑)
《気負わず、キモノの美しさを》
ぜひみなさんも、いかがですか?