古いもの、古く見えるもの、時間が少しだけ染み込んだようなものが好きです。
新品のまっさらな美しさももちろんあります。でも僕は、どこかに小さな傷があったり、色が少しくすんでいたり、手に取ったときに「これはどこから来たんだろう」と想像できるものに、つい心を引かれてしまいます。
タイムマシン商会では、そんな気持ちをもとに、ループタイや小さな装身具を作っています。
きらきらしすぎないもの。
大声で主張しすぎないもの。
でも、ふと鏡を見たときに、少しだけ気分が変わるもの。
そういうものを作りたいと思っています。
アンティーク加工や古色の風合いは、ただ古く見せたいからではありません。新品なのに、もうどこかの物語を持っているような気配をまとわせたいからです。
たとえば、古い喫茶店の片隅。
読みかけの文庫本。
夕方の光。
少しだけ背筋を伸ばして出かける日。
そんな場面に、静かになじむようなもの。
実用的かと言われると、少し困ります。
でも、実用的ではないからこそ、暮らしの中で役に立つものもあると思っています。
身につけると、少し落ち着く。
眺めていると、気持ちが整う。
誰かに見せびらかすためではなく、自分の中にある小さな部屋の明かりをつけるような感覚。
そんな品物を、ひとつずつ作っています。
まだ有名な作家でも、大きなお店でもありません。
ただ、手を動かしながら、自分の好きな空気を形にしています。
もし、どこか懐かしくて、少し不思議で、静かな時間をまとったものが好きな方のもとへ届いたら、とても嬉しいです。
タイムマシン商会の品物が、誰かの暮らしの中で、そっと長く残りますように。