石だけではなく、いろいろなものをボロタイに仕立てています。
古いボタン、眠っていた金具、小さな飾り、どこか懐かしいパーツ。
そういうものを眺めていると、まだ終わっていない物語のように見えることがあります。
誰かの暮らしの中にあったもの。
引き出しの奥で、そっと時間を重ねていたもの。
もう役目を終えたように見えて、ほんとうは次の出番を待っていたもの。
そんな小さなものたちを、もう一度、首元で光るかたちに仕立てています。
ボロタイというと、ネクタイのような、少しかしこまったイメージがあるかもしれません。
けれど実際につけてみると、思っているよりずっと気軽です。
シャツに合わせれば、少しクラシカルに。
Tシャツやワンピースに合わせれば、ネックレスのように。
古着やジャケットに合わせれば、どこか物語のある装いになります。
ネクタイほど堅くなく、ネックレスほど甘すぎない。
そのちょうど真ん中にあるような、自由な首元のアクセサリーです。
新品のきらめきではなく、時間をまとった美しさ。
小さな傷や色のくすみ、古いパーツならではの表情も、できるだけそのまま活かしています。
完璧に整ったものではなく、少しだけ余白があって、少しだけ懐かしくて、どこか遠い日の喫茶店や古い洋館を思わせるような雰囲気。
そういうものが好きです。
石には石の静かな力があります。
けれど、石以外の素材にも、それぞれ違う魅力があります。
古いボタンには、誰かの服の記憶があるようで。
時計の部品には、止まった時間が眠っているようで。
小さな金具には、名前のない道具として働いてきた気配があります。
それらを組み合わせていると、アクセサリーを作っているというより、小さな物語を編み直しているような気持ちになります。
首元に、ほんの少しの懐かしさを。
日常に、ほんの少しの物語を。
そんな気持ちで、ひとつひとつ作っています。
同じものは、たぶん二度と作れません。
使う素材も、形も、出会いも、その時だけのものだからです。
だからこそ、どのボロタイにも「たまたま出会ってしまったもの」だけが持つ、静かな特別感があります。
いつものシャツに。
お気に入りのTシャツに。
古着に。
ワンピースに。
ジャケットに。
首元にそっと添えるだけで、いつもの服の空気がふっと変わります。
きちんとするためではなく、自分らしく飾るために。
ボロタイは、ネックレス代わりに楽しめる最高の首元アクセサリーだと思っています。
古いものが好きな方。
物語のある装いが好きな方。
人と少し違うアクセサリーを探している方。
あなたの暮らしの中で、静かに似合う一本になれたら嬉しいです。