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Chapter1 〜出会いの夜〜
夏。星空のくまさんは、七夕の頃、
こんぺいとうの森にやってきました。
お腹には、身体にはの星々が輝き、
まるで夜空からこぼれ落ちた星のかけらのよう。
星空のくまさんは毎晩星座のお話をしてくれます。
「あれは白鳥座でね、あの星とあの星が…」
他のくまさんたちは初めて聞くお話に興味津々。
やわらかな声に、森の仲間たちの心もふんわり灯ります。
でも、星空のくまさんと過ごせるのは
ほんのわずかな間だけ。
秋の気配が強まるころ、
くまさんは遠くの星へと帰ってしまうのです。
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Chapter2 〜残されたきらめき〜
星空のくまさんが去る時、
小瓶に入った星のかけらをくれました。
それはこんぺいとうの森にある
星のかけらとそっくりでした。
「遠くの星とこんぺいとうの森は
どこかでつながっているのかな?」
そのかけらを抱いて願えば、
また星空のくまさんに会えるかもしれない。
そう信じながら、森の仲間たちは
夜空を見上げ、そっと願いをかけました。
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