締め付けない下着としてもっこふんどし型のふんどしパンツを作成しています。
先立ってここ一月試着しています。
試着してくれた若い人は、もうずいぶん前から普段使用にしていたそうです。今回もわたしの作成した試作パンツを何枚も試着して感想をフィードバックしてくれました。
試着者が一番着用感が良かったのは、厚めの木綿ニット地に藍染をした布で大きめサイズにつくったものでした。生地が厚めなので一重にし、端の始末は5ミリ折り返してその端の端をミシンで押さえるやりかたにしました。
ずいぶん粗野な端の始末ですが、一番肌にあたる部分の刺激が少ないと考えました。
少し大きめサイズは、彼女が普段使用しているサイズとは明らかに異なります。ところが彼女は、そのサイズにより、肌に付かず離れずの感触が良いと評価してくれました。
わたしも、このタイプが楽でした。もう一枚は薄い絹を裏地にして、柔らかく薄い絹と木綿の混紡ニットを表にしたものです。
どちらも肌を覆うとか、隠すというより、紐で腰からぶらさげている、という感じがします。
ビキニタイプの普通の下着は、腰を横一直線にわたり、ゴムで留めます。
わたしの作成しているものは、左右の腰骨に引っ掛けて、背中は同じ高さにわたり、腰骨から前は臍の下丹田に紐を落とす形です。
そのために、紐を長めに取り、中のゴムも必要以上に長く入れます。
だらしなくへそあたりの腹部が出ます。
紐の左右、腰回りは露出したままです。
着用前は寒いだろうと思いました。
ところが、決して冷えた感じがありません。
昔、古武道の方が、紐を巻くことによって歩きの力をサポートして、前の方に推進力が無駄なくかかるデモンストレーションを見ました。
腰骨から丹田の紐ルートそのものは、何も覆わない。しかし、そのルートに柔らかく紐をかけることにより、肌と身体は、そのルートを意識するはずです。その意識がもしかしたら、血行や体液の流れ方などを変え、筋肉の使い方を微妙にコントロールするのではないかしら。
とにかく、寒くない、不思議な露出の多い下着なのです。