色無地ルルベちゃんのこと 2021.3.21

色無地ルルベちゃんのこと 2021.3.21

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ルルベちゃんはお顔が刺繍された既製品のドールに、認定講師が自由に髪の毛と服をデコレーションするハンドメイド。特徴は、針と糸を使わないこと。両面テープと接着剤で貼っていきます。 裁縫が大の苦手なわたくし。でも貼り絵は大好き。となると、これはチャンスですよね(笑) そしてわたくしは着物を着せたい。そう思って認定講師になったのは2019年6月。以来、制作のほとんどが着物のルルベちゃんです。 インスタグラムのルルベちゃん用アカウントです。 https://www.instagram.com/chiyocafe_/ 着物の形の最大の魅力は袖丈と袖の丸みとわたくし思っています。実際の着物がそうであるように、限られた面積の布を無駄なく直線で裁ち、その上での《いちばん可愛い》バランスを考えました。 そして着物の楽しみは色と柄とコーディネート。柄の着物の仕立てには柄合わせが欠かせません。ハンドメイドでの着物の柄合わせはわたくし得意だし好きですが、なにしろ時間がかかります。 ワークショップでのお客様の負担はなおさらで、そんなとき、未使用の絹の無地のちりめん帯揚げをたくさん持っていたことから色無地ルルベちゃんを閃きました。 色無地と髪の毛で色が楽しめる。帯で柄が楽しめる。なかでも、色無地で楽しめる色の効果は期待以上で、色無地ルルベちゃんは着物の魅力の凝縮でした。 補整をしないわたくしのルルベちゃんは着せるとどうしてもシワができてしまいます。でもそれは実際に人が着物を着て動けばできる自然な現象。ふわっと軽く動き出しそうな色無地ルルベちゃんもこれはこれで可愛いし、手仕事ならではの表情だと思っています。 こだわりは、着物の形式を出来るだけ反映し、欠かせない点は欠かさない、省けるところは省いてるけどちゃんと着物に見える、そのバランスを大切にすること。 実際には、省いたのは、長襦袢と足袋、妥協したのは衿の形(棒衿にした)と下半身の背縫い(省略した)。着せかたでは、衣紋は抜かず衿はぴったり詰めて色気が出ないように(笑)意識しています。 わたくしが作る着物のルルベちゃんもぜひご覧いただけたら嬉しいです。 インスタグラム、ルルベちゃん用アカウント https://www.instagram.com/chiyocafe_/

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着物と貼り絵とルルベドール

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