こんにちは。
今日は、イギリスの詩人ジョン・キーツが大切にしていた、
「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」
=「しない能力」という
少し意外な「心の整え方」についてお話しさせてください。
私たちは毎日、たくさんの「答え」を求めて生きています。
「これからどうすればいい?」
「この悩みはどう解決すればいい?」
分からないことがあると不安で、
ついスマホで検索したり、
すぐに白黒つけたくて焦ってしまったりしますよね。
そんな時、キーツはこんな不思議なポーズを勧めています。
「足を組み、手を組み、口を閉じて、じっと動かない……」
一見、何もしていないように見えますが、
実はこれ、「答えを急ぎすぎる自分の心」を、
優しくホールドしてあげるための形なのです。
「早くなんとかしなきゃ!」
と外に逃げ出そうとするエネルギーを、
手足を組んでギュッと内側に閉じ込める。
そして、あえて「分からないまま」の状態で静かに座ってみる。
そうして「待つ」ことを自分に許してあげたとき、
私たちの内側では、
目に見えないところで何かがゆっくりと熟成されていきます。
焦って無理やり出した答えよりも、
じっと待った後にふと心に浮かんだことの方が、
ずっとあなたを助けてくれる大切なヒントになることがあります。
もし今、何かに迷っていたり、先が見えなくて焦っていたりするなら。
一度立ち止まって、手足を組み、静かに自分を閉じてみませんか?
その「何もしない時間」が、
あなたの中に眠る新しい光を育ててくれるはずです。
次回は、この「動かないこと」がもたらす不思議な好転について、
タロットカードの「吊られた男」の視点からお話ししますね。