「なんだかイライラする」
「心に霧がかかったようにモヤモヤする」
そんな時、「動くこと」や「表現すること」は、
単なる気分転換以上の科学的・心理的なデトックス効果があります。
イライラ(攻撃性のエネルギー)やモヤモヤ(停滞したエネルギー)が、
表現を通じて解消されるプロセスを紐解いてみましょう。
【脳の「渋滞」をバイパスする】
モヤモヤの正体は、脳内で処理しきれずに行き場を失った
「未処理の感情エネルギー」です。
イライラしている時、脳の感情を司る「扁桃体」がフル稼働しています。
一方で、論理を司る「前頭葉」は機能低下しがち。
つまり、「言葉で解決しようとする回路」が渋滞を起こしている状態です。
ここで「踊る」「描く」といった非言語の表現を差し込むと、
脳は言葉を介さずにエネルギーを外に逃がす「バイパス(近道)」を見つけます。
言葉にならないからこそ、身体で出す。
これが脳にとって一番の解放になります。
【「身体から心へ」のボトムアップ処理】
よく「心が変われば体が変わる」と言いますが、
実はその逆のほうが手っ取り早いことも多いのです。
これを心理学では「ボトムアップ処理」と呼びます。
「楽しいから踊る」のではなく、「踊るから楽しく(スッキリ)なる」。この順番がポイントです。
【「私」と「感情」の間にスペースを作る】
表現することの最大の功績は、感情を客観視できることにあります。
モヤモヤの真っ只中にいる時、私たちは「私=怒り」という状態になっています。
しかし、それをダンスや絵、あるいは殴り書きのメモとして外に出した瞬間、
不思議なことが起こります。
「私は怒っている(主観)」
↓
「私は今、怒りを表現している(客観)」
このわずかな「心の距離」が、自分を客観的に見る余裕を与えてくれます。
自分の外側に放り出された感情は、もはやあなたを支配するモンスターではありません。
ただの「作品」や「動き」に変わるのです。
【きれいに踊らなくていい】
「表現」といっても、誰かに見せるためのアートである必要はありません。
誰も見ていない部屋で、変なポーズをとってみる。
紙にペンを叩きつけてみる。
そんな「不恰好な表現」こそが、あなたの心をダイレクトに浄化してくれます。
【古代から続く「最強のヒーリング」】
私がカードリーディングでお客様と向き合う中で、
不思議と頻出するアドバイスが「踊ること」です。
特にハワイやネイティブアメリカンの伝統を汲んだカードによく現れます。
彼らにとって、踊りは神聖な儀式。
イライラやモヤモヤを「自分の問題」として頭で抱えるのではなく、
身体を動かすことで「自然の大きな循環」の中に放り込み、浄化してもらう。
現代の脳科学が証明している「身体からのアプローチ」を、
彼らは数千年前から「魂の処方箋」として知っていたのかもしれません。
次にモヤモヤがやってきたら、理屈で考えるのを一度やめて、
まずは手足をバタバタさせてみませんか?
あなたの身体は、あなたの心が思っている以上に、
スッキリする方法を知っているはずです。