身近にバイクを添えるということ

身近にバイクを添えるということ

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バイクに乗っていても乗っていなくても違和感なく使えるデザイン。 バイクに乗れない時にも ふとバイクを感じられるもの。 私が作品を作る時に大事にしていることです。 バイクは乗り物です。 仕事で使う場合を除きますが、車とは違って実用性よりも趣味性が高い乗り物ではないかと思います。 荷物を積むところが少ない、雨が降れば濡れる、一人か二人しか乗れない…。 それでもバイクが好き。 操作する楽しさ、カッコいいデザイン、体で風を感じることができる気持ち良さ。 バイクに乗る人は、多少不便でもそれを上回る魅力を感じているから乗るのではないかと思います。 私もそのひとりです。 バイクに乗る時はヘルメットや服装等、バイク専用のものをある程度そろえなければいけません(安全のためでもあります)。 その時に思ったのが、バイク関連品は男性向けのものがほとんどであるということです。 かわいいものは圧倒的に少なく、バイクに乗っているときしか似合わないものが多い。 バイクでツーリングとなれば目的地で買い物をしたり遊んだりするわけですが、バイク用のブーツやジャケットはバイクを降りた途端に浮いて見えることが多いです。 気にしなければいいとも思いますが、もっと普段着のような雰囲気にならないかと思っていました。 私の周りではバイク専用にこだわらず上手にコーディネートしている人が多かったのでその影響もあったかもしれません。 その後、思うようにバイクに乗ることができない時期が続き、もう一つ思いがつのりました。 それは、バイクに乗れない時でもバイクを感じられるものがあったらということ。 忙しくて時間が取れない、妊娠・出産・子育て中、家族の理解が得られない等、様々な事情でバイクに乗れないことがあります。 そんな時に日常使いするものにバイクのデザインがあれば、乗ることができなくても さりげなくバイクを感じられるのではないかと思っていました。 それらの思いがあって、私は日常使いできるシンプルなバイクデザインのものを作っています。 年齢や性別よりも、その人のバイクが好きな気持ちに寄り添えるものでありたい。 乗る時も乗らない時もさりげなくバイクを感じるとはどういうことかと考えて「身近にバイクを添える」という表現にたどり着きました。 その表現にふさわしいものを目指して今後も作品を作っていきたいと思っています。 身に着けて一緒に旅に出たり、 目に入った瞬間にバイクの思い出が浮かんだり、 次に乗るならどこに行くか思いを馳せてみたり…。 使ってくれる方のそれぞれのバイクの思いに寄り添える作品を目指して。

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身近にバイクを添える雑貨を作る

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