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【連載】はじめましての作家さん。夢の中の住人たちを、陶器に映して/MARo

素敵な作品とつくり手たちが集まるminneに、新しく仲間入りした作家・ブランドをご紹介する連載。これまで長く活動されてきた方も、新しく創作の扉を開いた方も。minneという場所で出会う「初めての作品」には、特別なときめきが宿っています。今回ご紹介するのは、夢で見たシーンや存在をもとに、どこか不思議で愛らしい陶器作品を生み出すMARoさん。ショップに並ぶ作品を、さっそく覗いてみましょう。

つくり手は、MARoさん
夢の中で出会った人や愛犬、妖精のような存在をモチーフに、陶器のオブジェを制作。
https://minne.com/@maropottery

夢で出会った存在を、陶器のかたちに

「小さな儀式」

MARoさんの作品に登場する、どこか不思議な人や犬たち。大きさやバランスにとらわれない自由な造形は、夢の中で見たシーンや存在から生まれています。
よく見ると、人には目が描かれていない一方、犬には印象的な瞳が。そこにも、MARoさんならではの理由がありました。作品のデザインについて、うかがいました。

MARoさん
デザインはわたしが夢で見ているシーンや存在がベースになっています。夢の中では、人は曖昧で誰だったか覚えていないのに、愛犬だけは絶対にあの子だとわかる存在として出てくるんです。だから人間には目を描かず、犬には目を付けています。うるうるとしたあの目をより目立たせたくて、これだけは陶器ではなくダイヤを付けました。サイズも夢の中の自由な大きさで、愛犬への愛のフィルター越しに見ているぶん、すこし大きく表現しています。羽が生えている人がいるのも、わたし自身が小さな妖精のような存在になった夢を見ることから来ています。

夢の中だからこそ、大きさも姿も自由。人にはない目が犬にはあったり、小さな身体が大きく表現されていたり。ひとつひとつの造形を紐解いていくと、MARoさんが夢の中で感じたことや、愛犬への深い愛情が見えてきます。

自由な存在が、踏み出す勇気をくれる

「小さな守り主」

夢の中の住人たちをかたちにするMARoさん。その背景には、自身の経験から生まれた「自由に生きること」への想いがあります。
身体を痛めたことをきっかけに、それまでとは違う道を模索する中で出会ったという陶芸。作品づくりは、MARoさん自身にとっても、新たな一歩を踏み出す力になっているそうです。

MARoさん
実は以前、身体を痛めて「もうなんの仕事もできないのか」と悩んでいた時期に陶芸と出会いました。20代後半からでも、好きな道で生きていける——そんな生き方を通して、周りにも勇気を持ってもらえたらと思っています。夢の中ではなんでも自由にできる。そんな自由自在な存在をつくりたくて、人をつくるようになりました。それを見るたびに勇気が出て、なんでもやってみようって思えるんです。だから周りの人にも、これを見たら新しいことに踏み出してみようと思えるような存在をつくりたいと思っています。夢の中にある本当の自由を、現実でも「なんでもやってみる」という選択で生きていきたい。そんな想いを込めて、これからもつくっていきたいと考えています。

MARoさんにとって、夢の中の住人たちは、自由に生きる自分自身や仲間のような存在。眺めることで「やってみよう」と思えるその力を、作品を手に取った人にも届けたいという想いが込められています。

大切な愛犬と自分自身を重ねた「MARo」

「理解の途中」

「MARo」というブランド名の由来にも、作品の世界を紐解くヒントが隠されています。
名前のもとになったのは、MARoさんにとってもっとも大切な存在である愛犬と、自分自身でした。

MARoさん
陶芸作家になりたいと思い始めたときに、好きなものを詰め込んだブランドにしたいと思っていました。わたしのいちばん大切な存在で、犬の一部である眉毛の「マロ」。そして昔は自分のことを「まろ」と呼んでいて、夢の住人である人形のオブジェも「自分」を表したような存在だったので、ブランド名はこれしかない!と思って「MARo」と名付けました。
そしてMARoの最後の文字は小文字にしてあります。これは夢の中の不完全な世界観が好きだったので、全部大文字ではなく、最後だけ小文字にしています。

愛犬の「マロ」と、自分自身の「まろ」。
そして、あえて最後の一文字だけを小文字にした「MARo」という名前には、夢の中にあるすこし不完全で自由な世界まで映し出されています。夢だからこそ生まれる、現実のルールにとらわれない姿かたち。
MARoさんの作品には、愛犬への愛情や自身の経験、そして「もっと自由に生きていい」という想いが詰まっています。そばに置いて眺めるたび、いつもとはすこし違う一歩を踏み出してみたくなる。そんな小さなお守りのような存在になってくれそうです。

MARoさんのショップはこちら

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