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新作おしえてvol.35「wisteriyaさんの新作、summer accessory < sparkling water >」

この連載では、作家さんにSNSで「新作」を募集。編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。第35回目にご紹介するのは、wisteriyaさんの新作、「summer accessory < sparkling water >」です。

作り手は、wisteriyaさん

wisteriya
「日常にきらめきとときめきを」をコンセプトに、普段使いはもちろん、特別な1日にもぴったりなビーズのアクセサリーを制作。
https://minne.com/@0410-0610

wisteriyaが生まれるまで

幼い頃からものをつくることが好きだったというwisteriyaさん。特に裁縫が大好きで、針と糸を使った作品づくりを始めたのは7歳頃からだったといいます。

美しいビーズ刺繍が施された、wisteriyaさんの作品。

wisteriya
小学生の頃は自ら手芸クラブをつくり、巾着やバッグづくりをしていました。さらに、中学時代に入る頃には刺繍にも挑戦。高校・大学時代は学校行事で使う衣装づくりが楽しかったのを今でも覚えています。そんな感じで、「縫う」ことが長年の趣味でした。

ビーズ刺繍でマーガレットとガーベラを表現した、「Marguerite tassel earring」(左)、「Gerbera tassel earring」(右)

wisteriya
ビーズ刺繍に出会ったのは20代に入ってから。友人の結婚式に招待されることが多くなり、見た目に変化を出すためにアクセサリーや小物のお店を見て回る機会が増えたんです。そこで出会った、きらきらしたビーズ刺繍のアクセサリーにとても惹かれて。そこには「handmade」とタグが付いていて、手づくりでできていることに最初はびっくり。のちにビーズ刺繍というオートクチュールなどにも使われる技法があることを知り、これは自分が好きで続けてきた裁縫と、趣味で集めたビーズを活かすのにぴったりだと感動して、独学で制作を始めました。

夜空にまたたく星をモチーフにした「Star hair accessory < gold × gray >

wisteriya
実際に販売を始めたのは2016年から。“ものづくりのまち”といわれている地元、燕三条の商工会議所に勤めたことをきっかけに、ものづくりのすばらしさに触れ、職人さんの精巧な手仕事や技術を知るたびに、わたし自身もものをつくる側になりたいなと自然と思うようになりました。当時ちょうどハンドメイドブームで、minneさんを知り、販売をスタート。幼い頃から好きだった裁縫と、自分を育ててくれた地元の産業に敬意の意味を込めて、メタリックなビーズやパーツを組み合わせて刺繍したアクセサリーを制作しています。

日常で出会う“きれいなもの”をヒントに

ビーズの美しさと、その繊細な手仕事に思わずうっとりとしてしまうwisteriyaさんの作品。作品に込められた想いについてうかがってみました。

日本の伝統文様からインスピレーションを得て制作された「Japonism earring < gold × black >

wisteriya
作品づくりにおいて大切にしているのは、「1、ビーズひとつひとつの美しさを見極めながら丁寧に縫い付けていくこと」、「2、丈夫でつけ心地よく仕立てること」、「3、日常使いからフォーマルまで取り入れやすいデザインに仕上げること」です。 金属加工品のような見た目になるよう縫い目は最小限に抑えつつ、裏面には合皮を使用して肌なじみよく仕上げています。

wisteriya
針と糸を使った刺繍作品の持つ繊細さとやさしさ、金属のキリッとかっこいい雰囲気、その両方を併せ持つ手づくりならではの作品をつくりたいと日々試行錯誤しています。最近は日常の中で見つけた“きれいなもの”からヒントをもらいながら、デザインを考えることに力を入れています。例えば、地元新潟の雪解けの様子や、旅行先で見つけた組み木など…。形をそのままつくるのではなく、四角や丸いシンプルな枠の中に風景を閉じ込めるような気持ちで制作しています。同じ大きさ・形の枠を使っていても、表情や雰囲気はさまざま。その風景に共感していただけるのも嬉しいですし、そこから広がるコミュニケーションも、ものづくりの楽しみのひとつだと感じます。

新作は、summer accessory < sparkling water >

wisteriya
お酒を飲むのがとても好きで、実は以前夫と居酒屋さんで飲んだ酎ハイからヒントを得て制作しました。大きなジョッキに、お寿司屋さんで出てくるようなガリが入っていて、そこに炭酸が入っていて。炭酸入りのものは苦手なのですが、その清涼感と、次から次へと出てくる泡があまりにもきれいで、飲む前からひと目惚れ(笑)。気付いたら動画を撮っていたんです。

wisteriya
もともと、日常的にきれいなものを見つけては写真を撮る習慣があるのですが、そのスカッと爽やかで清涼感のある映像はずっと忘れられず。今年に入り、きれいな水色のビーズに出会えたので、これはぜひあのときの炭酸のイメージを刺繍してみたい!と思いました。

wisteriya
ビーズはぎっしり縫いすぎても少なすぎてもバランスが崩れてしまうので、配置にはほどよい抜け感を意識しています。今回は炭酸のしゅわしゅわ感をいちばん大切にしたかったので、パールを泡に見立てました。ぽこぽこはじけて泡が立ちのぼるような、立体感にこだわって刺繍しました。

wisteriya
シルバーのビーズはクラッシュされた氷のイメージです。爽やかで上品な雰囲気なので大人な女性でも身につけやすい形に仕上げました。まだまだ暑い日が続きますが、ちょっと遊び心のあるアイテムで夏のおしゃれを楽しむお手伝いができたら嬉しいです。

最後に、記事を読んでくださった皆さんに向けてメッセージをいただきました。

wisteriya
幼い頃から好きで続けてきたことが、こうして多くの皆さまに見ていただけるときが来るなんて。想像もできなかったですし、心から感謝の気持ちでいっぱいです。いつも温かいメッセージやレビューなどもとても嬉しく、制作の励みになっています。これからもひとつひとつの作品づくりを丁寧に、皆さまに喜んでいただけるよう取り組んでいきます。

・summer earring < sparkling water >
https://minne.com/items/28193173
・summer hair accessory < sparkling water >
https://minne.com/items/28192799


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文 / 堀田恵里香