銘仙の文庫本カバー　松の枝

表布は今は珍しくなってきた銘仙（めいせん）という着物地です。 ですから、正絹（絹１００％）す。 わざと縦横の糸をずらすことで、柄をぼかし、独特の雰囲気を出しています。 くっきりとした柄よりも優しさや奥行きを感じられると思います。 表表紙は、渋い緑色。 裏表紙は、抑えた赤茶色。 表と裏で、違った松の枝の表情を御覧いただけます。 しおりひもは、渋い緑色にキラキラ。 先端には、クリアな緑色のしずく。 金色に縁どられ、どこか懐かしいような気がしませんか。 裏布はプリント柄のコットンです。 表表紙やしおりに会わせて落ち着いた緑系にしました。 すべて手縫いで仕上げていますので、柔らかさを感じていただけると思います。 ミシン目と同じくらいの細かい縫い目と返し縫いを加えて、ほつれにくいように縫いました。 銘仙という布の手触りを楽しんでいただきたくて、芯地は使用していません。 さらっとしていて、少しハリのあります。 全体的に渋めですが、しおりひもでキラッとしたポイントをつけました。 地味なだけでは、ちょっとつまらない。 地味派手の一歩手前くらい、ひかえめです。