リッチモンド・ヨークシャー憲章600周年記念プレート（1929年製）

このアンティークプレートは、イングランド・リッチモンド（ヨークシャー）にて1329年に付与された自治憲章の600周年記念として、1929年7月2日〜4日の間に行われた「牛の丸焼き（Ox Roasting）」イベントを記念して作られた特製プレートです。中央には丸焼きにされる牛のイラストが描かれ、その上には当時の市長「George R. Wade」の名と、リッチモンドの紋章が配置されています。周囲には「To Commemorate The Borough of Richmond Yorks Charter Celebration 1329-1929」の文字が記され、当時の祝祭の雰囲気を色濃く感じられる逸品です。裏面には、「Made in England」と製造国表示があり、供給元として「W.G. Chandler（ダーリントンの家具業者）」のスタンプもあります。 ・製造年：1929年 ・材質：陶磁器（陶器） ・サイズ：約 直径23cm ・色：ホワイト地にブルーのプリント ・状態：経年による貫入（クレイジング）あり。ヒビ・欠けなし。アンティーク品としては良好な保存状態。 ・歴史的背景のある記念品：ヨークシャーの町リッチモンドの600周年記念プレートという非常に限定的なアイテム。 ・ユニークなデザイン：牛の丸焼きというユーモラスかつ珍しいテーマが描かれています。 ・コレクターズアイテム：イギリス地方自治の歴史、またはアンティーク陶器のコレクションに最適。 ・ディスプレイにも映える：クラシックなデザインで、カフェや自宅の壁面ディスプレイにも最適。 「牛の丸焼き（Ox Roasting）」という料理・イベントは、日常的な料理ではなく、特別な祝祭行事や国家的・地域的な記念イベントで行われる伝統的な催しです。牛一頭をまるごと焼くには多くの人手・燃料・道具が必要で、貧富の差が大きかった時代の一般家庭では絶対に実現できないものでした。よって、王室の祝典・市の記念行事・国民的祭りなどの、特に大規模な行事の「見世物（spectacle）」としてのみ行われていました。例として、ジョージ4世の即位（1821年）ではロンドン各地で牛の丸焼きが行われ、庶民にも肉が振る舞われました。ヴィクトリア女王の戴冠記念（1838年）にも、各地の町や村で祝賀行事として牛の丸焼きが行われた記録があります。地域で特に名高い年中行事や、都市の自治権取得（チャーター）記念日などに合わせて行われました。今回の1929年・リッチモンドのようなケースはこれに該当します。牛を串に刺し、巨大な焚き火の上で何時間もかけてゆっくり回しながら焼くという、非常に大掛かりなパフォーマンス。会場に多くの観衆が集まり、無料で肉が振る舞われることも多く、地域の団結と祝いの象徴とされていました。牛の周囲に装飾や旗、バンド演奏などがつき、単なる料理というよりは「イベントの目玉」でした。1929年のリッチモンド市憲章600周年において、牛の丸焼きを中心に据えたことは、当時のイギリスの「伝統ある祝祭スタイル」に則った、非常に正式かつ誇り高い行事であったことを示しています。※AIによる調査を参考にしています。 取扱ショップ ──────────────── 本商品の取扱ショップはANTIQUE LEAVES加盟店の、愛知県【ADHOCストア・イエローガレージ】です。