訳あり品 ARABIA アラビア コラーリ コーヒーカップ＆ソーサー 北欧ヴィンテージ フィンランド製

フィンランドを代表する陶器メーカー、ARABIA社が生み出した名作「コラーリ」シリーズについてご紹介します。コラーリはフィンランド語で「サンゴ礁」を意味し、このシリーズでは桜の花びらを思わせるピンクのサンゴが美しく描かれています。このデザインを手掛けたのはエミリアやカレワラで知られるライヤ・ウオシッキネンで、1983年にデザインされた本作は彼女が1986年にARABIAを引退する前の最後の期間に作られました。 コラーリのフォルムデザインは、ウラ・プロコッペによるもので、彼女はルスカやバレンシアなどのシリーズでもその才能を発揮しています。彼女がデザインしたルスカの「Sモデル」は、一連の食器シリーズのフォルムの基本形となり、その後の多くのARABIA製品で使われました。コラーリもこのSモデルの形状を採用しています。 Sモデルは、カップやプレート、ポットなどの一連の食器シリーズの基本形とされています。また、GOGのエステリ・トムラによる作品であるコスモス、フラクタス、フローラ等でも採用されています。これらはいずれもSモデルを用いた作品で、"S"はフィンランド語で「同じ」を意味する"Sama"の頭文字を取っています。 コラーリにはデミタスカップ、コーヒーカップ、マグカップ、ティーカップの4種類のサイズがあります。こちらの商品はデミタスカップより一回り大きいコーヒーカップで、デミタスに比べて縦に長いフォルムが特徴です。また、マグカップとは取っ手の形が異なりますがサイズは同じです。 ウオシッキネンが描いたピンクサンゴのデザインは、一般的には日本・フィリピン・ハワイなどのアジア太平洋地域で見られるサンゴを描いています。北欧食器の特徴として、冷たい地域性と相反するような、春のような華やかさをデザインに取り入れることがあり、コラーリはその特徴を見事に表現した作品といえます。 本商品は1980年代の経済不況により、ARABIA社が生産数を抑えた時期に発売されたため、現在では希少価値が高まっています。特に同じSモデルでも1960〜70年代の作品に比べて生産数が少なく、現在市場では高値で取引されています。 ■詳細スペック メーカー：ARABIA / アラビア フォルムデザイナー：Ulla Procope / ウラ・プロコッペ パターンデザイン：Raija Uosikkinen / ライヤ・ウオシッキネン シリーズ：Koralli / コラーリ 年代：1983〜1987年 生産国：フィンランド コンディション： ソーサーの背面の高台に欠けが見られます。使用上の問題はなく、カップは美品のコンディションとなります。