エリザベス王国物語ブローチ Story No.2『レオ二世ハロウィンをやってみるの巻』

ブローチです。 【刺繍×物語】 私たちの刺繍には物語があります。 この刺繍の物語は以下です。 Story No.2『レオ二世ハロウィンをやってみるの巻』 ある日の午後、レオ二世はセバスニャンとアデレーとお茶を飲んでいました。 「じい！ある国ではハロウィンというものがあるらしい。ぼくもやってみたいぞ！」とレオ二世が言いましら、 「ぼっちゃまハロウィンとはどのようなものでしょうか」セバスニャンはレオ二世に問いました。 「知らぬ」 「さようでございますか。アデレーや知っておるか？」 「もちろんでございますわ！仮装をして練り歩く夢のような行事ですわ！仮装ですわよ仮装！こんなに楽しいことがありまして」とアデレーは目を輝かせて言いました。 「ふむ仮装か。ぜひやってみたいぞ」 「それでしたらこのアデレーがレオ様にピッタリの衣装をご用意いたしますわ！ちょっとお待ちになって」 レオ二世はアデレーを待ちましたが、待てども待てども戻って来ませんので、執務に戻りました。夕方になり、レオ二世がすっかり仮装のことを忘れた頃にアデレーが何やら重そうなかぼちゃを持って来ました。 「レオ様お待たせいたしました。これをお被りになって！まぁよくお似合いですわ。これをかぶってセバスニャン様にトリックオアトリートとおっしゃってくださいまし。もし、セバスニャン様がお菓子をくださらなかったら、イタズラしてくるのですよ」 「イタズラしていいのか？」 「はい。お菓子をもらえたらやめるのですよ」 「分かった。行ってくる。」と言ってレオ二世は、セバスニャンを探しました。 セバスニャンは、何やらパンシェフと台所で話をしている所でした。 「じい！トリックオアトリート！」 「…」 「じい！お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ！」 「ぼっちゃま、こちらをどうぞ」 セバスニャンはお菓子をレオ二世に渡しました。 「じい！お菓子を用意していたのか⁈さては、アデレーが教えていたな。」 「いえいえ、アデレーではなくて、パンシェフに聞いたのですぞ。 　何かあるんじゃないかと思いましてね。 ぼっちゃま、このじいにイタズラしようとは100万年早いですぞ」 セバスニャンは鼻高々に言いました。 「これではイタズラができないではないか！」 レオ二世は、不満げに言いましたとさ。 おしまい 【素材】 生地　綿（生成り） 刺繍糸　COSMO キルト芯 厚紙 合皮（緑） ブローチピン（シルバー） 【大きさ】 縦5cm × 横4cm (約) エリザベス王国 エリザベス王国物語 レオ二世 プリンス ジャックオーランタン ハロウィン ライオン ブローチ　手刺繍　刺繍