ARABIA ビルガー・カイピアイネン ヴィオレッタ（Violetta） 北欧ヴィンテージ食器 フィンランド製

フィンランドのARABIA社の伝説的なデザイナー、ビルガー・カイピアイネンが1960年代にデザインした飾り皿です。カイピアイネンはヴィオラをモチーフにしたパラティッシのデザインで知られていますが、こちらはヴィオレッタをデザインしたものです。 「ヴィオラ」と「ヴィオレッタ」は、どちらも植物の名前で、バイオレット（すみれ）科の植物ですが、種類が異なります。「ヴィオラ」は、ヴィオラ属（Viola）に属する多年草で、花弁が広がり、中央に黄色い斑点があることが特徴です。一方、「ヴィオレッタ」は、トサミズキ科のハイビスカスの一種でヴィオレッタ属（Hibiscus）に属します。花は紫色やピンク色で、中心部に黄色い斑点があります。主に観賞用に栽培され、花言葉は「幸福の証」や「希望」などです。つまり、ヴィオラとヴィオレッタは、植物の種類が異なります。 ヴィオレッタはもともと1967年にカナダのモントリオールで開かれた万国博覧会に出展した「すみれの海」という巨大なウォールデコが原型となっています。横9メートル、縦幅5メートル弱の巨大なセラミックの構造物で圧倒的な存在感があったようです。現在でも同作品は現存しており、フィンランドの地方都市であるタンペレの議事堂に飾られています。 ヴィオレッタ・プレートは中央部は濃い群青色で周辺部に引くほど目を引くワインレッドへと変化していきます。背面には壁掛け用の針金があり壁掛け用のプレートとしてお使いいただける作りとなっています。同シリーズには青のヴィオラもありますが、こちらは希少色とされる赤色でほとんど見かけることがない世界的にも珍しいものです。 ■詳細 メーカー：ARABIA / アラビア デザイナー：Birger Kaipiainen / ビルガー・カイピアイネン シリーズ：Violetta / ヴィオレッタ 年代：1980年代 生産国：フィンランド コンディション： プレートの中央付近に光に透かすと重ね置きしたときのスレが見られます。割れ欠け貫入等はなく製造時の姿をとどめた美品となります。