『道転寛』という一句を刻しました。
「道 うたた ひろし」と読み下します。
良寛さまの師である大忍国仙和尚が良寛さんに与えた偈であり、良寛さんを評した言葉
「良也、愚の如く、道転た寛し」の一節を選びました。
この偈の後には「謄々任運 誰を得てか看せしめん。」と続き、
「良よ、お前さんは愚か者のように見えるが、其方(そなた)の得た道は何と広くおおきなことか。」と嘆じ、「それを誰が見抜けることだろうか。だれも見抜けはしない。」と称賛し励まします。
国仙和尚が謂うように、伺い知ることもできない良寛さんの深い境地ですが、その一端にでも触れてみたいと憧れます。
今回掲載の印は、3か月ほど前に刻したものの、思い通りに刀を入れられず、しばらく置いていたものですが、見るともなく眺めていると、刻した当初は気に入らない部分が印の味として映るようになり、今回掲載してみました。
印全体には、柚黒という釉薬を使い漆黒の黒を被せ、一部に青銅釉を使い変化を求めました。黒はやはり重厚感があり落ち着いた趣があります。青銅釉のアクセントはどうであったか面白さはありますが、次への課題として持ち越しです。。
印面は陶土の影響もあり、切れのよい刻線とならず、欠けるべきでないところが欠けてしまうよう結果となりました(実はこれが不満足の一因)が、時間を経て自分の中では印の味と映るようになってきました。 印全体の渋い色や欠けに、発掘された古物のような味を感じていただければ幸いです。
『道転寛』という一句を刻しました。
「道 うたた ひろし」と読み下します。
良寛さまの師である大忍国仙和尚が良寛さんに与えた偈であり、良寛さんを評した言葉
「良也、愚の如く、道転た寛し」の一節を選びました。
この偈の後には「謄々任運 誰を得てか看せしめん。」と続き、
「良よ、お前さんは愚か者のように見えるが、其方(そなた)の得た道は何と広くおおきなことか。」と嘆じ、「それを誰が見抜けることだろうか。だれも見抜けはしない。」と称賛し励まします。
国仙和尚が謂うように、伺い知ることもできない良寛さんの深い境地ですが、その一端にでも触れてみたいと憧れます。
今回掲載の印は、3か月ほど前に刻したものの、思い通りに刀を入れられず、しばらく置いていたものですが、見るともなく眺めていると、刻した当初は気に入らない部分が印の味として映るようになり、今回掲載してみました。
印全体には、柚黒という釉薬を使い漆黒の黒を被せ、一部に青銅釉を使い変化を求めました。黒はやはり重厚感があり落ち着いた趣があります。青銅釉のアクセントはどうであったか面白さはありますが、次への課題として持ち越しです。。
印面は陶土の影響もあり、切れのよい刻線とならず、欠けるべきでないところが欠けてしまうよう結果となりました(実はこれが不満足の一因)が、時間を経て自分の中では印の味と映るようになってきました。 印全体の渋い色や欠けに、発掘された古物のような味を感じていただければ幸いです。
サイズ
横幅3.0㎝、縦幅3.0㎝ほどの大きさです。
発送までの目安
3日
配送方法・送料
ネコポス
210円(追加送料:0円)
全国一律
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購入の際の注意点
写真でお伝えしきれない部分がありますが、印全体の形や色合い、印面の状態等、写真からご判断下さい。