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発行所 書肆ブン
発行所 書肆ブンは、京都にある小さな発行所です。2015年に活動を開始して以来、これまでに詩集、詩関連の書籍を主に発行して来ました。
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[全 13作品]
[全 1件]
【ネタバレあり。先に作品をお読み下さい】 絵柄はカラフルで可愛いけれども、考えさせられる内容の絵本でした。 これは多分入管問題や外国人差別問題を描いているのかなと思いました。 にんげんとそれ以外の世界は壁で分断されていて、壁を通り抜けるには「ピザ(ビザ=入国許可証)」が必要だと書いてありますから。 ジョセフ氏やコヤン氏や貧乏神たちは「外国人」で、にんげんが「大和民族の日本国籍者」であると解釈しました。 要するに、日本において、「大和民族の日本国籍者」でない人は人間扱いされないということです。 物語の最後に目を覚ます青年とジョセフ氏は同じだと思います。 ジョセフ氏はピザ(ビザ)を持っていたので、にんげん(大和民族の日本国籍者)の世界でにんげんとして大切にされます。 また、同じく物語の最後に登場する猫とコヤン氏は同じだと思います。コヤン氏はピザ(ビザ)を持っていなかったから、にんげんになれなかったのでしょう。 この日本という国でにんげん扱いされるためには、様々な難しい条件や試練をクリアしないといけないのですね。 私が経験することのない多大な苦労を、作者の方は背負わされているのだと思います。 大和民族でなくても、日本に長らく住んでいて、日本語をある程度喋れるなら、日本国籍も日本の参政権ももらっていいと思います。 まあ日本にどのくらい住んでいて、日本語能力がどのくらいあれば、日本国籍者として認められるのかについては、議論の余地がありますが。 それにしても、日本政府はいつまでくだらない分断を続けるのでしょうか。入管収容所の囚われ人のことも今すぐ解放すべきです。 今の日本社会のことを深く考えさせられる絵本でした。ありがとうございます。
かんみんじゅ絵本『にんげんへのみち』
【ネタバレあり。先に作品をお読み下さい】 絵柄はカラフルで可愛いけれども、考えさせられる内容の絵本でした。 これは多分入管問題や外国人差別問題を描いているのかなと思いました。 にんげんとそれ以外の世界は壁で分断されていて、壁を通り抜けるには「ピザ(ビザ=入国許可証)」が必要だと書いてありますから。 ジョセフ氏やコヤン氏や貧乏神たちは「外国人」で、にんげんが「大和民族の日本国籍者」であると解釈しました。 要するに、日本において、「大和民族の日本国籍者」でない人は人間扱いされないということです。 物語の最後に目を覚ます青年とジョセフ氏は同じだと思います。 ジョセフ氏はピザ(ビザ)を持っていたので、にんげん(大和民族の日本国籍者)の世界でにんげんとして大切にされます。 また、同じく物語の最後に登場する猫とコヤン氏は同じだと思います。コヤン氏はピザ(ビザ)を持っていなかったから、にんげんになれなかったのでしょう。 この日本という国でにんげん扱いされるためには、様々な難しい条件や試練をクリアしないといけないのですね。 私が経験することのない多大な苦労を、作者の方は背負わされているのだと思います。 大和民族でなくても、日本に長らく住んでいて、日本語をある程度喋れるなら、日本国籍も日本の参政権ももらっていいと思います。 まあ日本にどのくらい住んでいて、日本語能力がどのくらいあれば、日本国籍者として認められるのかについては、議論の余地がありますが。 それにしても、日本政府はいつまでくだらない分断を続けるのでしょうか。入管収容所の囚われ人のことも今すぐ解放すべきです。 今の日本社会のことを深く考えさせられる絵本でした。ありがとうございます。