光の道
満月の夜から次の満月の夜までに
小人の願いが叶い始めます
緑色の美しい翼をもつ鳥のキューオットが、
ニーナのおうちの空にたどり着きました
ニーナはお母さんの看病をして、
「お母さん、早く良くなりますように」
と願いながら眠りにつきました。
ニーナのもとに、キューオットがそっと
寄り添いニーナには分からないように
目を覚まさせます。
ニーナが目覚めると窓の外に光の道ができています。
ニーナは不思議に思いながらも
それに導かれるように進んでいきます。
すると、生い茂った草むらに出ます。
そして、ぽぉっと、ひときわ輝いている植物を見つけます。
そしてニーナは恐る恐る近づいて、
手を伸ばして、その植物をつかんだとたん
光の道は無くなります。
ニーナが目覚めるとおうちに帰っていて、
朝になっていました。
手にあった植物はニーナが探していた薬草でした。
ニーナはすぐに煎じて病気のお母さんにあげます。
すると、お母さんのほっぺが色づいてきて、
目を覚まします。
ニーヌは嬉しくて涙が止まりません。
話を聞きつけた神父のロッディーニも駆けつけて、
お母さんが元気にしていて安心します。
「ニーヌ、光の道を見なかったかい?」
「うん、見た気もする。夢のような気もするけど、起きたら薬草を握ってたの」
「その道は鳥たちがニーヌの願いを叶えようと動いたからなんだよ」
「ニーヌ、良かったね。もうお母さんは大丈夫だよ」
「鳥たちは、ニーヌが毎日教会に行ってるのを知っていて叶えてくれたんだね。」
ニーヌは嬉しくて鳥たちのことが、もっと大好きになりました。
鳥たちは今もどこかの小人の願いを叶えるために、飛び回っています。
おしまい