
はじめまして。
「みきこばぁばのひまつぶし」をご覧いただきありがとうございます。
ブログやインスタをやってみたこともあるのですが、どうも…。
「レター」を使って、製作過程等を不定期ですがにつづらせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

まずは「自己紹介」っぽいことから。

「プロフィール」にもありますが、主な製作者は「編み物歴７０年以上のみきこばぁば」（現在８２歳）、とその娘（５０代）による運営です。
minneがスタートして間もなくの頃に母の作品を保存したかったこと、人様に観ていただきたい気持ちもあったことから登録しました。
「ギャラリー」として楽しんでいたところ、「売ってください」と言っていただき思いがけず販売をはじめることになりました。

販売をはじめるにあたり、「みきこばぁば」は躊躇しました。
「作って、作って、作りまくらなければならないのでは？」そう考えたのです。
「そんなことにはならないよ、気負わなくていいよ」と「みきこばぁばのひまつぶし」と名付けました。
後から「”ひまつぶし”なんて失礼じゃないかなぁ」と言い出し、今もこのネーミングで良かったのかどうか…。
主に家族や友人の間で使っているモノ、喜ばれたモノを出品しています。

minne歴だけはどんどん更新中。
この間に運営管理をしていた娘も製作するようになりました。
「ぼちぼち」亀の歩みのような運営ですが、どなたかのお目にとまり、望まれて旅立ち、喜んでお使いいただけるような作品をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。


2021.3.15　「みきこばぁばのひまつぶし」管理人＊まなみ

＊画像は「みきこばぁばの居場所」であり「製作場所」です。

001　「はじめまして。」　2021.3.15

春ですね！
「みきこばぁばのひまつぶし」の作品も春らしいモノからご覧いただけるようにしました。
その中で「ドイリー」について、「作品説明」では書ききれていないご使用例、エピソードをお伝えしたいと思います。


１.食卓にて
小さなモノはコースターとして。大きめのモノは菓子器や小皿の下に。
作品中に大小セットがあるのですが、ケーキ作りが上手な友人から「大きいのと、小さいの複数だと、おやつタイムが楽しくなる！」
そんなリクエストで「おやつセット」が誕生しました。

＊「おやつセット」にいかが？　https://minne.com/items/1725884　https://minne.com/items/1671900　https://minne.com/items/4685943　（画像に掲載）
＊「コースター」には「２枚」「３枚」のセットがございます。

【シンプルな白・２枚】
　https://minne.com/items/18072653　「エミーグランデ」という「レース編み用のちょっといい糸」を使用、少々光沢があります。
【シンプルな白・３枚】
https://minne.com/items/18141780　　「デイリーに使いたい」という方へ。コットン糸を使用しています。

【カラフル・２枚】　コットン糸を使用、同色、同サイズのセットです。
https://minne.com/items/6819463　　https://minne.com/items/6342442　https://minne.com/items/21521306
＊＊この他にも色々ございます。ギャラリーにてご覧ください。
【カラフル・３枚】コットン糸、麻混糸を使用しています。２枚組と同じ作品の３枚組だったり、お色違いの組合せです。
https://minne.com/items/3674906　コットン糸のお色違いセット
https://minne.com/items/838427　　麻混糸のお色違いセット
＊＊この他にも色々ございます。ギャラリーにてご覧ください。


２.インテリアとして
インテリア小物を飾る際の華やぎを添える「脇役」としてお使いいただけます。
お使いいただいている方から「壁に飾っているの♪」とおしゃっていただいたことがあります。
「ドイリーは脇役」と考えていたのですが、「ドイリーが主役」にもなることを教えていただきました。
作品中には編む過程でビーズをレース糸に通してあるモノもあり、「インテリア向き」ではないかと思います。

https://minne.com/items/110049　　ビーズ付きドイリー３枚セット
https://minne.com/items/18060056　ミニミニドイリー３枚セット
＊＊「1.食卓にて」でご紹介した作品も、「インテリア」にお使いいただければと思います。


３.「敷く」のいろいろ
「平面に全体が分かるように敷く」一番多い使い方です。
ドイリーが「下」になるのですが、これを何かの「上」にかけるように使う、あえて「垂れるように敷く」というのもドイリーの表情が変化するように感じています。画像の右端がわが家で「電話台」に使っている様子です。（画像は小物にしました）
今後、大きいサイズも出品したいと考えています。

４.おわりに
タイトル画像に載せてみました。わが家でも家の中のあちこちで使っています。
親しい友人のお宅では来客時にお茶を出す時に使っていただいているそうで、「手編みですか？」と話題が増えるとのこと。
何でも安価な均一ショップで手に入れることができる昨今ですが、１本の糸から生まれる作品、その糸の風合いや色味を暮らしの中に取り入れていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2021.4.1　「みきこばぁばのひまつぶし」管理人＊まなみ



002　「ドイリーのある暮らし」　2021.4.1

お久しぶりになってしまいました。
そろそろ「ニット」に目が向く季節に。
作品展示の順番も入れ替えてみました。
今回は「みきこばぁばのひまつぶし」のメインである「毛糸から生まれる作品・着るモノ」について、お話してみたいと思います。

１本の毛糸（複数なこともありますが）から、針を使って「編む」を繰り返します。
それは想像するより、時間を要します。
それが「めんどくさい」かというと、無心になれること、出来上がりが楽しみなこと、使うこと、使っていただけることを想いながらなのでとても「豊かな時間」だと感じています。

昭和の中期、「編み物」は女性の習い事の一つでありました。
今でいう、お教室、ワークショップみたいなものでしょうか。
祖母（母には母）が編み物教室を営んでおり、母（みきこばぁば）は小さい頃から手伝っていたそうです。
小学校の修学旅行で自作のセーターを着ていたというのですから、大したものです。

私自身、母が「編んだモノ」で大きくなりました。
お年頃な時期にはつたない絵を描いて、それを再現してもらいました。
ビーズやリボンをつけてもらったりして、かわいらしいモノが好みでした。
着て歩いていると知らない方から「手編み？」と話しかけられたり、こっそりついて来られたり、友人たちからは「私も！」とみんなおそろいになってしまったり。
仲良しグループで旅行に出かけた時は、みんな母の作品でやって来たため「ご姉妹ですか？」と旅先で聞かれたことも。
また母がケープのようなショールとおそろいのバッグを持って電車に乗っていたところ、前の座席の方がスマホで母を撮っていました。
驚きましたが、2人で笑ってしまいました。
書ききれないほど、たくさんのエピソードがあります。

さて、そんな「毛糸」に囲まれた暮らしですが、最近では着る頻度が減っています。
気候変動でしょうか、「暑い」「寒い」がハッキリ。
「肌寒い」「涼しい」そんな時期が短いようです。
また寒さを軽減する衣類の登場、有り余るほどの既製品、通販の拡大による買い物の仕方の移り変わりはわが家にも変化をもたらしました。
母の老眼の進行もあり、みきこばぁばの作品、毛糸から生み出されなくなりました。
そんな時期もあったのです。

ところが「昔に帰る」でしょうか。
母の目は医学で劇的に回復し、「世の中が明るくなった！」と読書や編み物が復活しました。
75歳にしてミシンもはじめるという暮らしに。
80代の母と50代の娘、いろいろ知恵もつき、欲しいモノも具体的になりました。
重さ、着心地、機能性、手入れ…。

重量感のあるモノは着ていて疲れることに気づきます。軽い方がいい。
肌も弱まっていくのでしょうか、着るモノに「優しさ」まで求めたくなります。
洗い物をしたり、掃除をしたりと家事がしやすいこと。これは「着続ける」ために必須だと学びました。
日常着とするために手入れが簡単であってほしい。
「一度着てすぐ洗う」をいうものではありませんが、季節の終わりには毛糸用の洗剤で手洗いや洗濯機でゆるく洗います。
この作業がめんどうに感じられる方もいらっしゃるでしょうが、「モノ」について「手入れを含む」と考えてみれば好きなモノや気に入っているモノであれば楽しいことになるのではないかと思います。

画像作品についてのエピソードを。
これは段染めのモヘア毛糸で編んだ「チュニック」のような「ベスト」のような作品です。
モヘアは「チクチクする」と感じたり、小さなお子さんを抱っこするのには不向きであったりもします。
でも軽く、あたたかい！そしてこの作品のようにきれいな色合いの糸が多く、ついつい選んでしまいます。
単色の糸を数種類使って縞状に編んだように見えると思います。
「段染め」なので１本の糸に数種類の糸が並んでいます。
２本の同じ段染め糸を同じ色がでるように糸の調子（段染めの出方）を合わせて編んでいきました。
「胸元に明るい色がくるように」等、製作者のみきこばぁばのこだわりは細部にいたります。

冬の時期、日常着として着ていただけるようなデザインとしました。
お尻やお腹周りが気になる等の私達母娘の「悩み」も反映した丈に。
洗濯頻度も「季節の終わりに一度だけ」ですむように。他の編み物・着る作品もまた同様です。
また家事をしやすい、袖口が汚れにくいように「半袖」（他の作品では7分袖も）です。
「いくつになってもどこかかわいい」この作品は「ふんわり袖」にしてみました。
実はたくさんのこだわりをいっぱい詰め込んであります。

最後に。
製作者のみきこばぁばは自身のことを「職人さん」と言います。
より良いモノを作りたい、作ることが楽しいという気質。
そこには材料選びや、製作過程も含まれていて半世紀をゆうに超える経験からくるものなんだなぁと感じています。
また年齢を重ねたことでたくさんのモノを持つより、「ちょっとだけ、ちょっといいモノを持ちたい」と考えるようになったことから作品も具体的になってきました。
「やっぱり、手編み！」という方々がいらっしゃいます。
多くは年配の方で、編み物経験のある方々。昭和のお教室に通われた方々。
編み物文化、衰退していっているように感じる今日この頃、当時をご存じの方もそうでない方にも、「毛糸から生まれる作品」の良さをお伝えしたく作品や製作者のエピソードを交えて書いてみました。

久しぶりのレター、長文になってしまいました。
読んでいただき、本当にありがとうございました。
「毛糸から生まれる作品」についての思いが伝われば、うれしいです。


2021.9.20　「みきこばぁばのひまつぶし」管理人＊まなみ


003「毛糸から生まれる作品・着るモノ」2021.9.20

今回は「通帳ケース」についてお話ししたいと思います。

どうしてますか、通帳？
口座を作った際にもらったビニールカバーに入れている、ファスナー付きのケースに、特に決めていない、そのまま、いろんな「収納」があります。みきこばぁば＆私（娘）母娘も「通帳の収納」の模索が続く中で、かわいい布に出会ったり、何かを製作した際に残ったりすることから「通帳ケース」の製作を思いつきました。その数が増えていくと、布選びの中で「通帳ケース用」も考えるようになったほどです。

キャッシュレス化が進み、また銀行だけでない場所にＡＴＭが増えたことから、時間のしばりや月末にいつも混雑するということが少なくなったような昨今。それでも「ＡＴＭの前でモタモタしないように」と考えています。
「布だけ」で作られたケースは開閉も簡単です。お札を一緒にいれておけば預ける時もスムーズ。引き出す場合も同じく。
かばんの中にそのまま放り込むより、ケースに入っていることで安心感も。

布を折りたたんで縫っているので、中面もすべてが「表地」になっています。そのため少し厚みがあります。「通帳を丁寧に扱っている」そんな風に感じるのは私だけでしょうか。
仲の良い友人も使ってくれているのですが、銀行の窓口で「かわいいですね」と銀行の方に声をかけられたことがあるとか。そこでちょっとした会話になり「ほっこり」したそう。（ちょっと今はそういうご時世ではなくなっていますけど）
「なんでもないモノ」かもしれないけれど、そんなモノをどう扱うかということはその人の背景が見えるように思えます。

私は1冊ずつケースを持っています。通帳というのは違う銀行でもよく似ている場合があり「？？？」となることがしばしば。ケースで見分けている状態です。持ち出す必要がある時、そのケースをかばんに入れればいいだけで出かける準備も簡単になりました。
「通帳の有料化」の声も聞こえてきて、「通帳ケース」はいらなくなるのかもしれないけれど、まだまだ「暮らしの中で必要なモノ」として使い続けたいと思っています。

ここのところ、作品をアップしています。撮影して、文章を書いてはいいのですが「送料は？」「価格は？」と迷いが多くて「ボチボチ運営」のままになっていることを振り返り反省気味です。そこで通帳ケースは「送料込み」としました。タイトル画像は2021.11.12現在販売中のモノです。よろしかったら「通帳ケース仲間」に♪

2021.11.12　「みきこばぁばのひまつぶし」管理人＊まなみ


編物職人＊みきこばぁばのひまつぶし

編物職人＊みきこばぁばのひまつぶしのレター一覧