ガラス工芸には、たくさんの種類がありますが、
大きく分けて2種類に分類することができます。
ガラスが熱く溶けている間に加工する、ホットワークと、
冷えて固まっているガラスを加工する、コールドワークです。
例えば、吹きガラスはホットワークで、切子細工はコールドワークです。
merry stroll では、
主に「バーナーワーク」または「ランプワーク」と呼ばれるホットワークの一種と、
「ステンドグラス」というコールドワークの一種を用いて作品を制作しています。
バーナーワークは、その名の通り、バーナーを使ってガラスを溶かし成型する技法。
とんぼ玉を作るときに使います。
ステンドグラスは、板ガラスを切ったり削ったりして、鉛線や銅テープ、ハンダで組み立てる技法です。
どちらの技法にも、できることとできないこと、得意なことと苦手なことがあります。
そしてどちらも面白いのです。
粘土のように柔らかくなったガラスを、絶対に手で触れずに加工していくのも、
割れやすいガラスを丁寧に切って、様々な色ガラスを組み合わせて新たな表情を作り出すのも。
思うように加工できなかったりしても、次は絶対にうまくやってやる! と負けず嫌いに火が点きます。
どちらか一方に絞って、技術を研ぎ澄ませていく方法もあるのでしょうけれど、
私にはどちらの技法も甲乙つけがたく、欲張りに両方やることにしました。
まだまだ模索が必要ですが、両方やっているからこそできる作品をいつか作れたら、
両方を選んだ自分を褒めてあげられるかな。
精進していきたいです。