ボンサイ・マムは、地球と子供たちの未来を考えたとき、まず、わたしたち母親が変わらなければならない、との思いでスタートした盆栽屋さんです。買ってきたキャベツに芋虫がついていたとき、みなさんはどんな反応をされますか?子供たちの前で、お母さんが「やだ、このキャベツ気持ち悪い!」と言ったら、子供も「虫がついたキャベツは気持ち悪い」と学びます。でも、お母さんが「芋虫さんだね。このキャベツは農薬を使わない安心なキャベツだよ」と言ったら、子供たちもまた、そのように考えるようになるのです。
現在、農産物を販売するにあたって、「無農薬」をうたうことは農林水産省によって禁じられています。生産者によって「無農薬」の定義が異なるため、消費者に誤解を与えるとの見解のためです。ボンサイ・マムでは、自宅で除草剤・殺虫剤を使わずに盆栽を育てています。しかし、隣近所で使用した農薬が、ボンサイ・マムの庭に飛散してくる可能性を100%否定できません。また、使用している赤玉土は一般的な市販のものです。土に、それらの成分が混入している可能性を否定できません。
それでもあえてボンサイ・マムが「無農薬」をうたうのは、盆栽の世界で、それが「無農薬かどうか考えてこともない」というのが盆栽の生産者、および消費者の現状だからです。農薬を使うことが当たり前、という盆栽の世界に一石を投じつつ、ボンサイ・マムでは一人一人のお客様との信頼関係のなかで「無農薬」ということをお約束しています。そのために、庭にあつまる虫たちや鳥たちとともに盆栽を育てている様子や、虫に食べられてもなお美しい葉っぱのたたずまいなどを、インスタグラムやブログで発信することでお伝えしていきたいと思ってます。
現状、ボンサイ・マムの盆栽が農水省の定めるJAS有機農産物の基準に達しているか、検査をうける資金がございません。それは、法に触れることかもしれません。それでもあえて「無農薬」で盆栽を販売することに、ご賛同・ご支持をいただけるようでしたら幸いです。
ボンサイ・マム店主 原 飛鳥