山採り(やまどり)の植物について

山採り(やまどり)の植物について

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 盆栽の言葉で、自然に山間に生えている植物を採取することを「山採り」と言います。種から栽培し育てることを「実生(みしょう)」と呼ぶのに対し、このように呼ばれます。  秋、一本の樹木が放つ種は幾万個でしょうか。その種のうち、いくつが無事に発芽し、またそのうちの幾本が、夏の日照りを乗り越え、冬の寒さをしのぐのでしょうか。気候だけではありません。虫や動物に食べられるものもあるでしょう。山間地で自然に生えている幼い苗をみると、深い感動を覚えます。また自然がつくる枝ぶりの造形は、人工的には造れない奇跡の美しさがあります。  そのように貴重な山採りの植物は、古くから盆栽の世界も珍重されてきました。bonsai.mam(ボンサイ・マム)でも、新潟県の所有地にて採取した山採りの植物を盆栽に仕立てています。小さな盆栽の一鉢から、大きな自然の恵みに思いを馳せていただければと思います。

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